なんで、私が面倒見なきゃいけないんだろう?

子どもの頃、ただの風邪ぐらいでと言われて病院に行かずにいたら、気管支炎になった。

あれから、まっ先に喉からくる。

声が出ない。

声がガラガラで最悪。

目の前で母が、病院の先生から怒られている姿を思い出す。

その日の夜、母がキレながら父に訴えていた。

「大げさな」

そんな感じだったと思う。

私は恨んでいる。

大切に育てられたとは思っていない。

というか、思えない。

なにもかも人のせいだった父に対して、なんで優しくしなきゃいけないんだという思いが湧き上がってくる。

思えば、親を看るのは次男だと決まっていて、叔父ばかり可愛がられて、折檻を受け続けた恨みつらみを抱えてきた父と同じ道を、私自身が辿っているような気がする。

あぁ、こういうところも親の真似をしてしまっているんだな・・・

何をやっているんだ。