昔、部屋とワイシャツと私、という歌があった。
今では働く女性も増えたし、恋人や旦那の帰りをひたすら待つという女性もめっきり減ったことと思う。
そんなわけで、今回のテーマは「文字と余白と私」です。
★
広告文の文字は多ければ多いほどよい、と言われ続けて久しい。
しかし、ブロードバンドとスマホの普及で、その常識はくつがえされつつあると思う。
なぜなら、情報の増えかたに反比例して人々は長い文章を読まなくなったからだ。
以前では、一息で読む文章が400文字とも200文字とも言われていた。
つまり、ひとつの見出しに最大400字くらいは詰め込んだほうがよい、というわけだ。
しかし、時代は変わり(しかも急速に変わり)、一息で読む平均的な文章は50~100文字程度に減ったのではなかろうか。
ホームページからの成約率(コンバージョンレート)を正確に取っているような大手企業のページを見るとよくわかる。
1ページあたりの文章量、1見出しあたりの文章量は間違いなく減り続けている。
これは重要な示唆である。
学習塾業界は変化に鈍感と言わざるをえない。
大手の学習塾でも、以前と変わらないチラシ、パンフレット、ホームページのままであることが多い。
★
Googleは検索サービスをはじめた当初から「余白」を意識したすっきりとしたホーム画面を提供してきた。
ロゴに遊び心を加えることがあるが「余白」に関して狭くなることなどない。
検索窓の位置が一目でわかるようにするためだ。
目立たせるためには、画面いっぱいに検索窓を拡大すればよいわけではない。
「適切な余白」=「計算された余白」は、もはや「デザイン」の範疇なのである。
★
私は文字と余白について考え直す時期なのかもしれない。
比較的スッキリとした広告をつくることを心がけてきたが、より研究が必要と思う今日この頃でした。
塾専門広告制作