私の知る森塾の特徴を列挙してみます。
1.「定期テスト+20点保証制度」
これは塾関係者の方なら、ご存知ですよね。
やたら条件がくっついていて、英語を保証していないので、実質、中2の数学の得点アップ保証です。
また私立は対象外なので、公立の教科書の学年の変わり目に「幾何」から「代数」に移り変わるときに得点をアップさせてしまいます。
(要は、自然に上がるタイミングをうまく利用するわけです)
2.「先生1人に生徒2人まで」
そのまんまです。
ただ、振替を有料にすることで、極限まで1対2の比率を高めて利益率を上げています。
3.「安心授業料」
首都圏のリソー教育(トーマス)や東京個別より安いだけで、べつに安くありません。
ふつうに80分あたり3000円台です。
ここからは、みなさんが気づいていないかもしれない真髄に迫りたいと思います。
4.「1教室300名」
これはタイトルはご存知かもしれませんが、内実はよく知られていないと思います。
この生徒数を達成するために「成績保証」や「1対2まで」、「低価格」を打ち出してもあまりうまくいきません。
私の研究によると森塾の圧倒的集客力の裏には「カラクリ」があります。
ここからは、その「カラクリ」について書いてみたいと思います。
カラクリ1.「立地」
都市部郊外で公立高校受験率が高く、中学生の子どもがたくさんいる場所で、わりかし所得水準の高い地域の「ターミナル駅」を中心に開校しています。
「ターミナル駅」を中心に開校することで商圏を広くとることができます。
カラクリ2.「規模」
通常の個別指導塾の3倍近いのべ床面積を有しています。だいたい50坪前後でしょうか。
実は、これこそが他の個別指導塾が真似できない最大の「強み」だと思います。
駅から近い場合はビルの2階や3階、駅から少し離れている場合は1階にも開校するようです。
いずれの場合も賃料は安くても50万以上、高い教室だと100万以上してもおかしくありません。
それくらいの「規模」で教室を運営しています。
私がこれを「最大の強み」と言った理由は、真似できないだけではありません。
補修を必要とする森塾のターゲット層(成績中~下位層)は、でかいものが好きなのです。
これだけだとなんだか乱暴な言い方になってしまいますが、こだわりの高級店に通う客層と駅に近い居酒屋に通う客層を考えてみてください。
元社長の平石さんが「マクドナルドのような塾をつくる。」と自身で語っていたので、大規模教室と客層についても、意識的に考え抜かれているのかもしれません。
カラクリ3.「広告」
以前は開校エリアに「市内全域」というレベル感で大量の折り込みチラシを入れていました。
また、遠くの中学校まで、朝に校門配布を行い、生徒に対する紹介キャンペーンも「体系的」に行っています。
これは私の推測なのですが、最近は、もっぱらネット広告に力を入れているようです。
通常の検索広告やディスプレイ広告だけではなく、最新のクッキーテクノロジーをつかった追跡広告までやっています。
個人的にはドコモの携帯にメール(メッセージS)が届いたことにびっくりしました。
「ここまでやるのか…」と。
以上でいったん終わります。
個人的な見解も含みますのでノークレームノーリターンでお願いします。
「お前はなんでそんなによく知ってるんだ?」
って?
他の塾さんが何をしているのか調べるのもお仕事ですので。
https://www.education-main.jp/