C-CHERRY -8ページ目

もういい。

今までのすべてをなかったことにして、ひとりぼっちになりたい。


だれも信じない。

だれも疑わない。

何も悩まない。



全部終わりにしたい。


明日なんていらない。

過去。

さぁは強いよね。


って、よく言われたなぁ。


どんな逆境に立たされても脳天気に乗り越えて笑ってて、羨ましいって。

なんだかんだ言いつつ、難無く暮らしてるよねって。



そんな人、いないと思う。
ホントはすごい弱虫。


辛い時辛いって言えないだけ。
笑ってごまかしてるだけ。


過去におきたことを引きずってトラウマは消せないし。


これからに没頭したくても、背負わされた借金から逃れられないから動けない。


いつだってほんとは道に迷ってるし、先なんか見えないよ。



でも、やりたいことがある。

好きな人がいる。


それだけは絶対曲げない。


ただそれだけだよ。

ホントは今の日々から助けてくれる誰かを待ってる。
そんな夢みたいな出来事を願ってる。




現実から逃げてるだけ。


本当のあたしなんて。
ありのままのあたしなんて。

とっくに見失ってしまった。




明日がまた一日、とりあえず乗り越えられれば上出来なの。



本当は誰よりも弱虫。

眠れない理由。

夜は大好き。

しんと静まり返る世界に、遠くで電車が進む音。

繋いだ手はとても暖かい。

世界に二人だけになったみたい。




だけど目を閉じるとあたしは地獄に堕ちてしまう。


夜道の恐怖。

あの日の出来事。


頭の中でなんども鮮明に繰り返される忌まわしい出来事。


いっそ殺してくれれば良かったのに。




あたしはなんてちっぽけなんだろう。


なんて汚れた身体をしてるんだろう。





君の寝息は、すぐ隣にあるのに、何億光年も先に霞んでしまう。


消えてしまいたい。