C-CHERRY -75ページ目

真夜中信号。

届かないことを知りながら、時々送ってみる。



寝返りを繰り返して、潜りこんでは蹴飛ばす布団を、時々抱きしめてみる。



口ずさむ途切れ途切れのメロディ。






声にならない、声にできないコトなのです。

「声が聴きたくて…」

男友達から電話。


「どうしたの?」


「いや~、なんか声聴きたくなってさ。」




言葉に出来ないなにかに躓いたときに聴きたくなる声。



誰かにとってそんな自分でいれたことに、ひどく胸がつまりました。




あたしにとってのそんな瞬間に聴きたい声は、今ではもう聴けない声ばかりで。




あたしに出来ない発散方法。



誰かにとっての「あの子の声」を、いつでも温かく出せる自分。


いつまでもそんな自分でいようと思いました。










よく「声」が好きって言われるのが、とっても嬉しい。

そんなトコロが音楽人だなぁなんて思ったり。

『ノーベンバー』

「寄り掛かる誰かを探してる時には伝えてよ」



そんな、小さな約束。


あたしにはすごく大きくて、大切で。



いつのまにか立場は逆転して

いつのまにか消えてしまった



それに気付かなかったから、逃れられなくなってしまった。




あたしを縛る、期限切れの約束と、彼の影。





守れない約束はいらないって、いつも言ってたのにな。


どうせなら全部忘れさせてくれたら良かったのに。






あたしはみんなが思うよりもずっと弱虫。