C-CHERRY -20ページ目

頭痛のタネ。

最近また頭痛が。

日に日にひどくなる、その原因はだいたいわかってる。

わかってても、あたしにはどうにも出来ない現実。





そういえば、あの公園の名前を、あたしは知らない。


たった一度。
でも、すごく楽しくて穏やかで、少し近付けた気がした時間。



繋ぎたかった手。

見つめたかった瞳。





でも、今。
声を思い出すことも出来ません。



二人の時間なんて、ないに等しい程なのに。

あたしには、あの一日が重すぎて。。




消えてはくれず、成長もしてくれないこの感じ。






出会いを探すなら、あたしじゃダメかな。

あたしで手をうってはくれないかな。


だけどきっと。
もしもそんな日が来たら、あたしは息も出来ないほど。気持ちは破裂してしまう。




だから。
だからあの日、この恋は大切にしまいこんだのです。

引き出しの奥の方へ、鍵かけて。





時々こうやって、暴れだしてはあたしを困らせるんだ。








君はそんなことおかまいなしで。

あたしのことは、ちっとも気にせずに日々を過ごしているのでしょう。




淋しい瞳で優しい笑顔を作る人。

器。

「なんで返事くれないの?どんなに忙しくてもメールする時間くらいあるでしょ。」




って。
あー…めんどくさっ。





メールする時間があるかないかのもんだいじゃないって事くらい分かろうよ。

そもそも、なんで、あんな中身のない、くだらない自己満足の優しさアピールメールに返事しなきゃいけないんだろ。



無理。





あたしの器の問題ではないはず。

でも、自分すごい性格悪い気がしちゃって嫌だ。

ぽっかり。

夜中、物音一つ立たない部屋の中。

時折、網戸をくぐって、どこかずっと遠くを走るバイクの音が、風に紛れてくるだけ。




あたしは気づいてしまう。





時間に穴が空いたこと。


ぽっかりと。



時計は止まったかのように静まり、けれど正確に時を刻んでいる。


それとは全く別のどこかにいるんだ。



あたしが、ひとりぽつんと。




淋しいとか不安だとか、そういうことじゃない。


けれど胸は激しく痛む。






腕をさすり、肌が擦れる音を確かめる。


あたしはちゃんとここにいる。





いないのは、あたし以外。





明日になれば、また世界は動き出すっていうのに。




あたしは、自分の穴を埋められないまま、ただ朝が来るのを待つ。






その穴の正体をあたしは知っているのに。