もう直ぐ、終戦記念日が来ます。

邦題、”悲しみは星影と共に”(1965年)と言うイタリア映画があります。

原題は、”ANDREMO IN CITTA”で、イタリア語で町に行くとのこと。

物悲しい名曲は、よく知られています。

主役は、チャプリンの娘のジュラルディン・チャプリンです。

 

YouTubeに、この映画のfull movieが載っていました。

白黒映画で、日本語の字幕付きです。

 

第二次大戦中、ナチスドイツ占領下のユーゴスラビアが舞台。

目の見えない弟(7歳くらい、ミーシャ)と姉(18歳くらい、レンカ)の物語です。

父は、ユダヤ人(ユダヤ教)の教師で周囲から信頼されていましたが、行くへ不明となっていました。母は、セルビア人(キリスト教)で、既に亡くなっていました。

ナチスドイツ占領前は、ユダヤ人、セルビア人、ジプシーは混在しながら、平和に暮らしていました。

 

ナチスドイツ占領後、ユダヤ人とジプシーに迫害が始まります。ユダヤ人の家には、ダビデの星が描かれ、一目でユダヤ人の家と分かることになりました。それまで仲良く暮らしていたセルビア人も、ユダヤ人に手を差し伸べてくれませんでした。ナチスの憲兵が、ユダヤ人を呼びつけ尋問したり、自宅に押し入り、家具家財一式を略奪したりします。夜間の外出禁止令が出ます。リストに選ばれたユダヤ人は、窓に柵の入った客車に詰め込まれ、どこかに輸送されて行きました。

 

その様な中で、姉は弟の世話をしながら、苦しい生活を続けます。

ミーシャは白内障で、町に行き手術すれば見えるようになるとのこと。

 

レンカには、抵抗組織パルチザンに属する恋人のイワンがいました。束の間のイワンとの淡い恋。将来の夢を語るイワン(二人の間に子どもができ、それから孫ができ、以前は苦しい時代があったことが嘘のようだと懐古するだろうと....)、レンカは頭を振ります。

突然、父が帰宅し喜ぶ二人。収容所から脱走して来たとのこと。しかし、その後、父はナチスに撃たれて死んでしまいます。周囲は、そのことを二人に知らせない様にします。

 

ついに、二人は収容所に向かう列車に乗ることになります。

怪我をしたイワンは、レンカの家の屋根裏部屋に匿われています。

列車の中で、レンカはミーシャに、列車に乗るのは初めてのこと、列車の外の世界は、どんなに素晴らしいか、涙を浮かべながら、こんこんと語りかけます、ミーシャを抱っこしながら。それは、全く現実と異なっているのに。列車が町につけば、ミーシャは目の手術を受けることができることになりますが......

物語は、そこで終わります。

 

いつの時代も、戦争で苦しむのは、一般の住民です。

民族や宗教の違いから戦争や迫害が起こるのは、今も昔も変わりません。

ユーゴスラビアは、戦争によって、多数の国に分裂してしまいました。

 

 

次回のブログは、一般公開に向かないので、不本意ですがアメンバー限定記事にします。

楽しい話しではありません。

大変申し訳ありませんが、自身のブログと繋がりがあった方に限定したいと思います。