第22回日本抗加齢医学会総会の市民公開講座( 2022年6月19日開催)で、「心と身体のアンチエイジングの秘訣を学びまひょう」で、アンチエイジングアンバサダーを務めるフリーアナウンサーの南美希子さん司会のもと、「見た目から健康に」、「認知症を予防していきいき長生き」の講演と、心と身体両面のアンチエイジングの秘訣を語り合うトークショーが行われました。

https://www.kwcs.jp/jaam2022/files/open01.pdf

 

「見た目から健康に」、山田秀和先生(日本抗加齢医学会理事長/日本抗加齢協会副理事長/ 近畿大学客員教授/アンチエイジングセンター).

・アンチエイジング分野では,年齢の捉え方を「暦年齢」から「生物学的な年齢」に変えたほうがよいのではないかといわれ始めている.

・見た目が若ければ,生物学的に若いことが示されてきている.

・雑誌「Nature」のサブエディターをしていたガイア・ ヴィンス氏の著書『進化を超える進化』では,人類が進化した4つの秘密として,火,言葉,美,時間を挙げている.

・「美」があることが重要なポイントで,「 美」を感じる脳の部位が発見されており,美しさの感覚は,非常に強い喜びである可能性が指摘されている.

・本学会の分科会である「見た目のアンチ エイジング研究会」では,見た目を皮膚・容貌・体型に分類している(表).

・見た目が老けている人は, 脳年齢も老化していることがわかった .

 

 

「認知症を予防していきいき長生き」、阿部康二先生(日本抗加齢医学会副理事長/日本抗加齢協会理事/ 国立精神・神経医療研究センター病院長).

・認知リハビリテーションの一環で, 化粧美容セラピーを行っている.

・化粧により, 患者さんはとても嬉しそうな顔をされ,実際にAIを用いて測定すると,喜びが60%程度から90%以上に上昇していた.

・脳内で情動を司る領域は扁桃体であり,その隣に記憶を司る海馬がある. 情動(喜びなど)を刺激することで, 海馬にも良い影響を与え,認知機能の改善につながることがわかってきた.

 

「トークショー」、司会:南美希子さん、参加者:森下竜一先生、山田秀和先生、阿部康二先生、ゲスト:藤あや子(歌手)、中島史恵(タレント/ヨガインストラクター)

#アンチエイジングの秘訣

#社会的な活動 人とのつながりが大切

#心の幸福度をいかに保つか

 

まとめです。

外見が若々しく見えることは、脳の老化を抑制する。

化粧や身なりを整え、美に気を配ることは、自身に喜びをもたらし、認知機能を司どる脳の海馬に良い影響を与える。

確かに、お年をめしても元気で活動的な方は、みな若々しいです。