AIは、様々な分野への導入が始まっています。
前立腺がんの病理診断の補助として用いるAI(Paige Prostate、Paiege社)が、米国のFDAから承認されましたので、ご紹介します。
https://www.businesswire.com/news/home/20210922005369/en/Paige-Receives-First-Ever-FDA-Approval-for-AI-Product-in-Digital-Pathology
FDAに提出された臨床研究の結果によると、病理診断医がPaige Prostateを用いると、正しい診断率が7%増加(89.5%から96.8%)し、偽陰性率が70%低下し、偽陽性率が24%減少しました。
この結果は、前立腺がん病理診断医の得意分野や経験年数とは無関係でした。
さらに、前立腺がん診断のスペシャリストではない病理診断医でも、Paige Prostateを使うと、これを使っていない前立腺がん専門の病理診断医と同じくらい正確に、前立腺がんを診断することが出来ました。
Pagie社は、全てのデータを含む論文の投稿を計画しています。
Linkedinでは、Paige Prostateの動画を見ることが出来ます。
乳がんの診断向上にも取り組むとのことです。
https://www.linkedin.com/company/paige-ai/
今後、様々な医療分野で、AIの導入が進んで行くのでしょう。
前立腺がんで言えば、身体条件(年齢、合併症、既往歴)、検査データ(病理診断、PSA値、遺伝子検査、画像検査)、臨床病期から、最も相応しい治療法をAIが提示する時代来るのでしょうか。