映画「春に散る」 | ちゃこの観劇・鑑賞レビュー

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私が観た舞台・ミュージカル・コンサート・映画などの記録と感想。(2022/1より変更)

映画「春に散る」を観てきました!!

主演:佐藤浩市・横浜流星

原作:沢木耕太郎

監督:瀬々敬久

 

格闘技は苦手なので観る予定はなかったのですが、

横浜流星くんがこの作品のためにプロボクサーのC級ライセンスを取得したと知り、

リアルを追求し役作りにそこまでやる役者魂に敬意を抱きました。

はっきり言ってただのイケメンとしか思ってなかったのに認識を改めました。

そして、佐藤浩市さんも好きな役者さんだしね。

すっかりおじいちゃんになってしまったけど、30代~40代の佐藤浩市さんは

男の色気と人間の深みを感じる作品が多かったな。芹沢鴨、めちゃ好きやった。

 

 

《注意!!ネタバレあり》

 

 

 

出演者がなかなか豪華です。

山口智子さん!窪田正孝くん、片岡鶴太郎さん、哀川翔さん、

流星くん演じる翔吾のお母さんが坂井真紀さんでびっくり!!びっくり

いや、エンドロールまで気づかなかったんだけどねあせる

 

かつてボクサーだった仁さん(佐藤浩市)がなんとなく死期を悟り、

日本に返ってきたのは、人生の忘れ物=やり残したことがあるから。

翔吾(横浜流星)はまだ若くて、これからの人生があるのに、失明の危険性があっても

そんなことはどうでもいいから「今」燃えたいんだと言う。

なんだか、共感したな~。

私はもう人生後半戦だけど、この数年で友達を何人か亡くして、

ぼんやり長生きするより、「燃えた」一瞬のためにがむしゃらになることが

後悔しない人生なのかなぁなんて考えてます。

 

ボクシングの試合シーンは、本当に当たってるんじゃないのって思うくらい。

出演者でボクシングの指導をした松浦慎一郎さんと流星くんの対談を読むと

リアルな試合シーンがどうやって作られたのか、流星くんだけでなく窪田正孝くんも

そうとうレベルが高くて、二人だからできたシーンと判ります。

すごく興味深いお話です下矢印

 

 

流星くんと窪田正孝くんの体がバッキバキですごかった。

最後の試合のシーンは、本当の試合を観てる感覚。

 

最初から最後まで翔吾と仁さんの関係性がよかった。

流星くんは撮影中、翔吾が仁さんを信じて心の拠り所とするのと同様に、

浩市さんに救われたというお話をしてて、そういう信頼関係が観てて伝わったように思います。

 

 

自分の人生についても思う所あり。

いい映画でしたグッド!