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プロローグ
第1話------------------------
鳥のさえずりで二人は目を覚ましました。そして晴れ渡った青い空を見上げました。
「おひさま、おはよう!!」
おひさまは二人の挨拶に答えるかのようにキラキラ輝きました。
「よし、それじゃあ金色のお花畑を探しに行こう!」
「出発だ!」
二人は山を下り、まっすぐ歩いて行きました。そのうちに風が強くなり、草原から、砂だらけの道に変わりました。二人は広い砂浜へやってきました。
「わあ!大きな池があるよ!!」
「本当だ!こんなに大きな池は見たことがないね!!」
すると、急に隣から声が聞こえました。
「これは池じゃない。海だよ。」
二人は驚いて声のするほうを見ました。そこに立っていたのは大きな鳥でした。
「君はだあれ?ウミって何?」
「おいらはカモメのチャッピーさ。君たち海を知らないのかい?おいらが説明してやるよ!」
朝日が昇ると海は光り
キラキラキラキラ輝きだす
あおいあおいこの海は
どこまでも続いている
遠くの街から波のメッセージ
知らない街へ波のメッセージ
夕日は海の向こうへ沈み
あおい海をあかく染める
海 世界をつないでる
海 輝く宝物
「ま、そんなところさ。で、君たちは誰だい?ここで何してたんだい?」
「ぼくはぶぅ。」
「ぼくはぱお。よろしくね。」
「ぼくたち、金色のお花畑を探しているの。どこにあるか知らない?」
ぶぅが、元気よく聞きました。
「さあ、金色のお花畑かぁ…知らないなぁ。それより、今夜花火大会があるんだ。見ていきなよ!とっても綺麗だぜ!」
「花火…大会??」
ぶぅとぱおは目をぱちくりさせました。
「きみたち花火を知らないのかい!?それならぜひとも見ていかなきゃ!きっとびっくりするぜ!特別きれいに見えるところへ連れてってやるよ!」
二人はチャッピーの後を海に沿って歩きました。砂はさらさらしていて心地よく、二人の足元まで、波が楽しそうに打ち寄せています。
「きみたち、どこから来たんだい?」
「山の向こうにある原っぱだよ。そこには、ハートの形をした池があるんだ!」
「お天気がいいとね、池がおひさまの光できらきら輝いてとってもきれいなんだよ!」
チャッピーはその様子を思い浮かべながら、うっとりして言いました。
「ハートの池…か。そいつは素敵だなあ。おいらも見てみたいよ!」
「ほんと!?ぼくたちが原っぱに帰ったら、遊びにおいでよ!」
「ぼくたちが案内してあげる!」
「本当かい!?そいつは嬉しいなあ!さあ、着いたぞ。ここが絶景ポイントだ!」
チャッピーが指さしたのは、大きな岩の上でした。岩はてっぺんが平たくなっており、ちょうど三人が座れるほどの大きさでした。三人はその上に並んで座りました。さっきまで金色に輝いていた太陽は赤くなり、海の向こうに沈んでいこうとしています。その光に照らされて、海も赤く染まりました。
「うわぁ!海が赤くなってる!」
「きれいだなあ!」
「そうさ、夕焼け色に染まる海は、おいらの一番のお気に入りでさ。ちょうど君たちのその原っぱみてえなもんだな。おいらは世界中いろんな場所へ行くんだが、やっぱりこの景色が見たくなって、また帰ってきちまうんだ。そういう場所をきっとふるさとっていうんだろうなあ。」
そういってチャッピーは大切そうにこの場所を見まわしました。ぶぅとぱおは顔を見合わせました。二人とも、自分たちの原っぱがちょっぴり恋しくなったのです。
後編へつづく...