プロローグ
キラキラ輝くおひさまの光を浴びて、緑の葉っぱが気持ちよさそうに揺れています。空は青く、雲一つありません。
「今日はなんて素敵な日なんだろう!」
お散歩が大好きなこぶたのぶぅは、元気に原っぱを歩いて行きます。目指すのは、この大きな原っぱの真ん中にある、ハートの形をした池です。ぶぅはその池のほとりに座って、宝物の金色の鈴を鳴らすのが大好きでした。特に、今日のような晴れた日には、おひさまが鈴をキラキラ輝かせて一段と綺麗に見えるのです。
「さあ、着いた!」
ハートの池も、おひさまの光でキラキラ楽しそうに輝いています。ぶぅは、さっそくお気に入りの場所に座り、鈴を取り出しました。おひさまにかざすと、鈴はキラキラと金色に輝きました。
「なんてきれいなんだろう。」
ぶぅは鈴の輝きにしばらく見とれました。そして、いつものように鳴らそうとした途端、手がすべり、鈴は池の中に落ちてしまいました。ぶぅは突然の出来事にびっくりして、息が止まりそうになりましたが、すぐ池の中をのぞきこみました。しかし、池は深く、どんなに目を凝らしても鈴は見当たりません。ぶぅは悲しい気持ちでいっぱいになりました。
ちょうどそのとき、こぞうのぱおが向こうの方から歩いてきました。ぱおはいつものように、ぶぅと遊ぼうと思ってこの池へやってきたのでした。
「どうしたの?ぶぅ。」
ぱおは泣いているぶぅを見つけ、急いで駆け寄りました。ぶぅは、鈴を池に落としてしまったことを話しました。ぱおはぶぅのいちばんの友達でした。ぶぅもぱおのいちばんの友達でした。ですからぱおは、ぶぅがどんなときもその鈴を持ち歩いていたことや、どれだけその鈴を大切にしていたかも、とてもよく知っていました。
「ねえ、ぶぅ。ここでちょっと待ってて!」
ぱおは、草むらに入っていきました。そして、大急ぎでよつばのクローバーを探します。
「あった!これだ!」
ぱおは、そのクローバーをそっと摘み、首飾りを作りました。ぱおは、よつばのクローバーが幸せを運んでくることをちゃんと知っていたのです。そして、ぶぅのところへ戻りました。ぶぅは、まだ悲しそうに池の中を見つめていました。
「ねぇ、ぶぅ。これを、君に。」
ぶぅはぱおからの突然のプレゼントに目を丸くしましたが、やがてにっこり笑って言いました。
「ありがとう!素敵な首飾りだね!」
ぱおは、ぶぅに首飾りをつけてあげながら、ともだちの青い鳥から聞いた、こんな話をしました。
「この世界のどこかに、見つけると幸せになれる金色のお花畑があるんだって。それは、世界で一番、綺麗な場所なんだって!どんなお花畑なのか、わくわくしないかい?」
ぶぅはうなずきました。もうすっかりお花畑の話に夢中です。
「ねえ、ぶぅ。一緒に探しに行こうよ!」
ぶぅはもう一度大きくうなずいて、こう言いました。
「とっても楽しそう!」
こうしてぶぅとぱおは、金色のお花畑を探す旅に出たのです。
さあ、果たして二人はお花畑を見つけることができるのでしょうか?
~つづく~