今、父は医療用麻薬テープを使っている。

他にも同じく医療用麻薬の水薬。

他にもちょっと身近なところでカロナール500mg、トラマール(コレも麻薬と同じと言われたが)、トラムセット、サインバルタ等。

家に帰って来てから、どうやら幻覚が増えたよう。

最初は視界いっぱいに模様が見えたり、色味が違ったりと。私も視界に模様が見えたりは痙攣前に何度かみたし、チカチカ光って見える事があるのでなんとなくわからないでもない。

しかし、最初のウチは気になって、とうとうテレビもあまり見なくなって、見える幻覚の説明などを始めて不思議だ、不思議だとかなり気にしていた。

うむ、まぁ、医療用とはいえ麻薬だもんね。

つまりトリップ状態のような感じなのだろうか。

なんだかそれは壮大でとても綺麗だったり、母や私の写真が大きく見えることもあるらしく、現実と分からなくなることも多いらしい。

そういえばかなり昔、祖母が一度目のくも膜下出血で入院していた時に、天井に虫が沸いて出て怖がっていたことがあった。祖母の場合はいわゆるバッドトリップだったのだろう。

そこで、父が不思議だと訴えてうるさかった時に

「人間って起きると忘れちゃうけど、必ず夢を見ていて、もの凄いハリウッドなんて目じゃないくらいの壮大で素晴らしい夢を見てるものらしいよ」←清水玲子作「秘密」より勝手に引用(笑)。

「そうながか。」

「ほら、おばあちゃん、倒れた時に虫とか怖いものが見えて怯えてたけど、綺麗なものが見えるなら良いじゃない、お得だよ、私だって見たいくらいだよ(•̀ᴗ•́)و ̑̑」

となんだか無茶苦茶に誤魔化していたら、父が妙に納得した無気力←まさか信じるとわ(*´艸`)

けれどやっぱり気になるらしく、のんびりセンセが来た時も「なんだか不思議なものが見えるがだちゃ」と懸命に説明する。

当然、センセは幻覚だと分かっている。

「例えばどんなものが見える〜?」と聞くと

「それが武将だとか、痩せた…(美女とかと察せらる真顔)」「武将⁉️」武将には流石にセンセもビックリしたらしく(笑)

「他には?」

「素晴らしい絵画とか、綺麗なふうけいだとか見えるがだちゃ」

にっこり

「そうながかぁ、でも聞いてると楽しそうなのが見えてて羨ましいなぁ。ボクも見たいちゃ」

確かに、スペクタルエンターテイメントだ凝視

「どうする〜?麻薬減らしてもいいけど、楽しい幻覚ならそんなに嫌じゃないなら、痛みがないほうが良くない?」

と聞くと、父は頷き、

「そうながだちゃ。最近見とると楽しいがだちゃ」

そうか、楽しむ域になっていたか凝視

まあ、退屈はしないだろう。

ということで父には楽しい幻覚を満喫してもらい、痛みを止めることを優先として貰った。

やはり中には怖いものが見えてしまったりして苦しむ人がいるようなので、父はラッキーらしい。

別の訪看さんにも話したら「良い方に転んでよかね。中には逃げ回る人もいるんだよ」とのこと無気力

運のいいヤツだ。

それ以来、相変わらず私がガーゼ交換などで側にいると「大きいお前の写真がそこにあるやろ?」とか謎のものを見ているらしいが、嫌なものでないならいいやと「うんうん」と適当に流している。

幻覚って不思議だなあ。

私も脳の手術以降、夢と現実の境がリアル過ぎてたまに混乱することがあるけど、武将ってことは時代劇調だろうし、美女はともかく無気力、名画とか綺麗な風景とかなら、テレビよりよほど面白いのてまは?と真面目に羨ましい(笑)。


どんなものが見えてるか想像もつかないが、ちょっとイメージしてみた(笑)。



うん。やはる楽しそうだ。