前回から一年経ち、シェリーは二歳を迎えた。

体調も随分安定しているし、お留守番もできているので、週3~4程度のパートに出始めた。

職種は接客。もう二度とやるかと思っていた接客。

とどのつまり、この年でスキルがないと接客くらいしか出来ないという証明でもあるようだ。

しかし、今回違うのはチェーン店というより個人事業主のようなものなのであるので、ある程度暇である。

何店舗かはあるが、専門店として店に入っているのでこじんまりとしているし、取り扱っている商品は「お茶」なので重くもない。

お茶は好きだし割りと楽しいし、先輩たちも優しいのでやっていけそうだーと入った当初は思っていた。

 

……………当初は。

 

今現在、とても辞めたい。

辞めたくて仕方がない。

それというのも、店長が曲者だった。こんな店長いるんかと。

初出勤直前で旦那がコロナになり、一週間程遅れての初出勤。この時点で店長の報連相ができておらず店舗の方と電話でやり取りしていて「ん????」となった。

なにも伝わっておらず、私はどうすれば良いんだよ!!!状態。

もうここで、「やっぱ、採用見送りってできます?」と言っておけば良かったと今では後悔している。

 

そんなこんなで初出勤。

一日目、何もしなかった。見ていただけ。そんなんでいいのかホトトギス。

それで、初出勤でなぜか、ソフトリームの機会撤去/(^o^)\

店長も来て、上がるギリギリで古株とケンカ一歩手前の口喧嘩。ここで、店長??ってなって、聞いててズレてんなぁとは思っていた。仲が良いのだろうかとさえ思っていたが、違う。仲は悪いと後に知る。

 

店長のすごいところは、人を無意識的に差別している所だ。

今回、採用人数は一名だったようだが現存しているパートさん達の強い希望により二人採用になったそうで、同期が一人いる。

そちらはかわいらしい方で、例えるなら私はX(旧Twitter)派で同期はインスタ派。そんな感じ。

かわいらしいのは良いと思う。

別にいいんじゃないか。

ただ、店長が贔屓目過ぎてやばい。態度変えすぎてて、ドン引きレベル。

そして、客がいても怒鳴る。

やばい。

は??????ってなったY。

 

店長を店長として敬って欲しいなら店長としての行動ってのがあるわけで………

 

そういうの分かってないみたいなんですよね………

言いたい事有ると人挟んでくるし。それはしちゃいけない事なんですよ……?って話で。

贔屓されてる同期にはこれっぽちも羨ましいとか思ってないのに、そう感じてる!って言われるのほんと癪。

人の話遮るし、怒鳴るし、顔般若だし。

高血圧症で通院してるっぽいけどアンガーマネジメント出来てないし、瞬間湯沸かし器だし…………。

 

今まで店長各とか、上司各にパワハラ受けてきたけれども………

ベスト3の2位に入るやばさ。

 

年末が怖いなぁ……

私の父親ははっきりいうと、屑人間だ。

 

見栄っ張りで、思い込みが激しく、自分の考えに賛同しなければ徹底的に潰しにかかる。

それが例え自分の子供であっても。

九州男児だからか、考えのどこかに男尊女卑の思想がチラチラと見え隠れいている。

 

口癖が「俺を誰だと思ってんだ!」「お前はお父さんをお父さんと見ていない」「お兄ちゃんとお父さんには逆らうな」etc.

 

九州男児がみんなこうだとは思っていないが、この父親のせいでイメージはマイナスからである。

実家を出る少し前から、もしかしなくても『モラハラ』と『精神的DV』のハイブリッドなんじゃないか?と思うようになっていた。

実家を出てからはそれが顕著になっていて、母親と末妹へのあたりが強すぎて笑うしかない。

実家にいた頃、私だけは父親に強く言われても言い返せるようになっていた。

度重なる父親が起こすトラブル。

その尻ぬぐいに奔走する私。

私以外の家族は父親が何かする度に、またか……と言いつつも何もしない。

父親を叱るのも、宥めるのも、父親からケンカを売られているのも私。

 

私は父親を父親としてもう見れていない。

 

それというのも、実家で飼っていた犬2匹。

父親は今でこそ風貌がヤーさんの様で、一見すると病気でもしてるのではないか?と言われるほど昔と変わってしまった。

そんな父親が、その2匹を散歩に連れ出していたのだが、仕事を辞めて日がな一日テレビばかりだと、呆けるのも早いし散歩にでも行ってこいと私が言ったのがきっかけだった。

そして、ある日。

発覚したのが、まさかの公園で2匹をノーリードで散歩しているとい事。

恐れていた事だ。

いや、マジかよと茫然としてお説教タイムが始まる。

 

「ねぇ、もしかして犬の散歩さぁ。ノーリードで歩いてないよね?」

そう聞くとどことなく睨んでるように見てくる父親。

「……なんで、そう思うんだよ」

「玄関の散歩道具置き場にリードが2匹分有ったのに、散歩バッグが無かったから」

うちの玄関には散歩をする道具を一式まとめて置いておく場所がある。

たまたま整理と玄関掃除をしようと、玄関を見に行ったらお散歩バッグ(ウンチをした時の取るビニール袋、おやつ、ボール等が入ってる)は無かったのにリードが2匹分置きっぱなし。

飼い犬2匹は、普段室内で生活させていて、外に出るときだけ首輪をしている。

その首輪は普段リードにつけっぱなしになっているはずなのに、そこには首輪はなくリードだけがポツンと棚に置いてあった。

「それで?ノーリードで散歩したの?」

やや冷ややかな目で問い詰める。

「俺のいう事は聞くんだから、リードなんかなくても大丈夫だ!!」

大声で怒鳴り始めた。

「そういう問題じゃないんだけど。どこ連れてったの?」

そんな怒鳴り声に怯むはずもない。

「……○○公園」

バツが悪そうに話す。もうすでに笑える。

「は?○○公園?あそこ広いけど駐車場のとこトラックも通るのに何考えてんの?タヌキよく轢かれてんじゃん。もうさぁ、マナー違反の話どころじゃないよ。犬なんて急にいうこと聞かなくなるんだよ。わかってんの?」

「それは俺がいった事だぞ!!!」

「昔言ってたね。もうさぁ、とにかく散歩ノーリードでするんだったら行かなくていいよ。何かあってからじゃ遅いし」

「お前は何様なんだ!!」

「今それ関係ない」

「お前はいつもいつもそうだ!!」

「……じゃー、リード着けて散歩できる?できるんだったら散歩してもいいよ。できるの?」

リードをキチンと装着できるならと許可を出したら、その後二回ノーリードで散歩してたので、もう二度と散歩すんな!!と勧告したところ、逆切れで「もう二度と散歩なんか行かねえ!!!」と返された。

その後散歩に行っているところは見てないので、多分行ってないだろう。

こんな事を繰り返されていると、内心ではうんざりしているのだ。

 

その後も最低な事をし続けて現在の父親は、実家にはいない。

伯父さんのつてで関東のどこかで住み込みで働いているらしい。

 

昔から「家族で力を合わせよう!」と言われてきたが、家族は誰も力を合わせる気はない。

この言葉は私にとって、一つの禁句である。

 

私とは半分以上の縁が切れているし、今飼っている愛犬には会わせる気もないのでこのまま縁がぷっつり切れて欲しいと願うばかりである。

 

幼い頃から、なんとなく家族の中でも居心地が悪かった。

 

今時では珍しいのか、実家は6人家族に犬が二匹という大所帯。

その中で私は4人兄妹の2番目長女という立ち位置。

3歳ごろまで頷いたり、指差しをしたりで話すことはなかったそう。

幼い頃の記憶で一番強いのは疎外感。

成長してもその疎外感はずっとついて回った。

何かがズレている。幼いながらにそう感じてはいたが決定的に何がどうズレているのかは分からなかった。

今思えば、この疎外感とズレは言い換えれば「生きづらさ」だったのかもしれない。

 

どんなに自分なりに頑張ってみても、上手くいかない。

周囲からは「変わった変な子」とだけ思われていて、担任達には扱いずらいとさえ思われていただろう。

中学を卒業する頃には、《変な子、なんだな》と実感するようになった。

ついに親からも「変な子」と言われ始める。

昔から何かあると、「頭おかしいんじゃないの!?」と言われていたが、この「頭おかしい」はおそらく親の思い通りにならないきまづさのようなものなのかもしれない。

それにしても、子供に「頭おかしい」はあんまりだと思う。

 

兄妹の中でも特に叱られて育った。

言われてることは分かっているが、納得がいかずそれを伝えるという力もなかったので怒られっぱなし。

長女で姉という立場から押し付けられることも多かった。

そんな中でもずっと、「居場所が無いように感じ続けて」いた。

 

専門学校を卒業して、社会人として生活するようになってから強く感じるようになる。

社会人、といっても就職はできずバイト面接を5回程受け、結局は母親が見つけてきたドラッグストアでバイトをすることになった。

大手企業ではあるが、言ってしまえば店長や副店長、薬剤師は最悪だった。

入れ替わりも多い為に人づきあいが下手な私がパワハラ・セクハラの集中砲火を受ける。

それでも8年続いたのは奇跡だ。

もう2度とドラッグストア並びに接客業はしたくないが、確かにいい経験ではあった。

そこでも「居場所」は無かった。

どんなに頑張っても何故だかクレームが殺到。

警察が来ることもあった。

メモを取ったり、言われたことを繰り返したり、分からなければパートさんや社員に聞いたが、どうにも「暗黙の了解」が分からなかったようだ。

そんなこんなで、散々なドラッグストア生活を繰り返し、実家の犬2匹が相次いで亡くなったのでやる気失せて辞めた。

 

そのタイミングで実家に次女が里帰り出産。

 

地獄の始まりである。

 

その頃には3歳くらいの姪がいたので、姪の相手をしながら新しい職場で仕事をするという事。

新しい職場はこれまた大手企業のコンビニである。

早朝バイトに行った後に午後15時か18時の夕方バイトにまで入っていて、夜勤以外の時間に全て出るという頭のおかしいシフトを組んでいた。

睡眠時間が圧倒的に足りない中、泣き叫ぶ姪の相手をたたき起こされてしなければならない。

あの頃の母親の口癖「次女は放っておくと鬱になる」。

いや、私だってなる可能性ありますけど????

と何度思った事か。

 

限界を感じた私は、ベッドに横になり天井を眺め突然「結婚しよ」と呟いていた。

そして、誰にも怪しまれずに自然と実家を出る算段をつけた。

 

婚活、である。

 

しかし婚活と言っても今まで「結婚なんかしない!!私の子供は犬と猫!!」とか言っていた30代。

誰が信じられるのか。そして、どうすればいいのか全く分からず。

困り果てた私は当時通っていた、近所の喫茶店のママに相談。

すると、市役所で結婚相談所をしてるからそこに行った方が良いと助言をもらい、速攻で市役所に行って登録用紙を頂き数日で隠れながら書いて、面談までに写真も末妹の協力の元用意。

そこで見つけたのが今の旦那。

まさかの一回目の出会いで、ゴールイン。

 

私自身が一番驚いている。

 

やはりあの時の「結婚しよ」という呟きは天啓だったのか。

 

今居場所を得られたのは、あの呟きと自分の行動力。

そして旦那がたまたま結婚相談所に登録していたことである。

晴れが続いている。

散歩のことで憂鬱になるから、雨だと少しホッとする。

愛犬はミニチュアダックスフンドで、雨の日はお腹がびしょ濡れになるのでこの時期のお風呂は可哀想だ。

だから、雨の日は外には行かない。

 

一人と一匹でのんびり気ままに過ごす。

そんな1日が案外気に入っていた。

 

少し前は雨の日が憂鬱だった。

低気圧頭痛もあるし、どうにも頭が重い一日を過ごすのはなんとなく気分が悪い。

それが、今では散歩に短くて2時間は出ている。

愛犬は散歩が好きなようで、疲れ知らず。

外に出てから家に帰るまで抱っこをせがむことも疲れて座り込むことも無い。

1時間程歩いて(大抵コースは決まっているが、時々知らない道にも行ったりする)、グラウンドでワン友に会って帰宅という流れがいつものコース。

それが、なんだかグラウンドの犬集会が不穏な空気になりつつあって、居心地が悪い。

居心地の悪さと、愛犬のまだ歩くという気持ちを尊重して、帰り道を分かれて遠回りで帰宅するようになった。

 

実家でも2匹、飼っていたから近所の公園での犬集会には行っていた。

けれどこことは全く違う。

小学生の頃から散歩で顔出しをしていたが、みんな気さくで良い人達だった。

なにより、来ないから心配してたのよーとか言ってくれる。

飼い犬の高齢化によって、その犬集会は自然消滅してしまったが実家の犬達は晩年もあの集会所があったところまで散歩に行ってはのんびりとぐるぐる回って遊んでいたのを覚えている。

 

合う合わないは仕方がない。人間だから。

しかし、ハブの仕方が女子高生かと思うほどあからさまだ。

年の頃は母親と同じくらいだろうか。

私は、元々噂話だとかに興味が無くて、人に突っ込んだ話もしないし、聞き出せない。

というか多分人に興味が無いのかもしれない。

それはさておき、それくらいの年代の人が気に食わないからと人をハブにするわけだ。

言ってはなんだが、いい歳してなーにやってんだという気持ちである。

 

1か月くらい経ってはいるが、ほとぼりが冷めるはいつなのか……。

 

外に出てみたら、昨日に比べて風が穏やかでとても過ごしやすそうな天気だった。

散歩もしていて気持ちが良い。

 

ルンルンで愛犬が歩いていて、大体は決まったコースを歩くんだがそのコースで件のワンちゃん。

例の二人のうち一人である。

※以下、チワワちゃんとミックスちゃんで統一。

今回はチワワちゃんが前方を歩いているのを私が見つけ、進路を変更。

このチワワちゃんがどうも愛犬の事が苦手なのか、半径二メートルくらいの位置にいるとすごい吠えていて手が付けられなくなる。

そうなると、お互い可哀想なので愛犬の方を遠ざけている。

 

おやつは欲しがるが、現在フィラリアの予防薬が制限ギリギリの体重なので、現状維持もしくは少し減らすという方向で、おやつ自体を減らす形にしている。

痒がる素振りも見せているので、アレルギー検査を年明けに控えているのだが、こちらが遠慮しているのにも関わらず「おやつだよ~」と持ってくるのが頂けない。

飼い主がいらない、やめてほしいと話しているのに、「これはヘルシーだから!」とごり押してくる人がいる。

 

今回の話の主人公、別名「添加物おばさん」の登場である。

 

添加物おばさん、ここ最近宗教かというほど自分の話をごり押してくる。

愛犬がもしかしたらアレルギーかもしれないので、一番アレルギー出やすい鶏肉を今は控えていると話していても、了承なしに食べさせるし、「大抵は添加物が原因、目やにがすごい子も添加物の典型的な症状」と人の話を聞かずに、無添加で健康的な800グラムで6000円ほどするドッグフードを推し進めてくる。

 

もしかしなくても、人の話を聞かない系おばさんなんだろうなと思ってはいた。

 

今日にいたっては、私が愛犬を抱っこする姿を見て、「ミニチュアダックスフンドとか胴が長い子は、腰を持たないと腰に負担が~」と始まり、イラついていたので軽く相手をしてさっさと帰ってきた。

ずっと抱っこする場合は腰を持ち横抱きにする。

一瞬の抱っこで、しかも拾い食いを阻止する為に口を見ようとして縦に抱っこはしてた。

 

ミニチュアダックスフンドないし、胴が長い犬種を飼っている人はそんな事知ってる。

その界隈では常識。ただ、時と場合によりけり。

それに、私は動物の専門学校に通ってた。

10年くらい前だし、昔と今とじゃ多少変わっていることもあるだろうから、私は特に助言的な事は言わないようにしてる。

その専門学校に通っていたことを添加物おばさんは知ってる上でそういった話をしてきたとしたら、とんだやつである。

 

アドバイスがアドバイスになっていないとわかっていないのだろうか。

 

 

 

 

昨日のこと。

 

愛犬の散歩でここしばらく、嫌な事が続いて少し考えることが多かった。

気持ちや感情の整理をするのにお風呂がちょうどいい。

誰にも邪魔をされない、一人だけの空間。

 

昨日も、整理をしたくて湯舟を張ってお気に入りの入浴剤を入れてゆっくり浸かった。

 

頭と体を洗って、さて入るかという段階でまだ入浴剤が溶け切っていなかった。

一瞬少し、湿気ったのだろうか?と思ったがゆっくりと溶けていたので、そのまま浸かって溶け切るのを見守る。

 

掌に乗せ、シュワシュワとゆっくり溶けていく。

ふと今日までの散歩の出来事が頭を過って、入浴剤から出てくる泡を眺めながら、《この泡みたいに全部なくなってしまえばいいのに》と思った。

 

ここ最近の出来事ではあるが、ありていに言えば散歩グループのおばさん二人にあからさまに避けられている。

徐々にならまだしも、急に態度を一変させてきた。

私だけならいいんだが、愛犬も避けはじめていて愛犬が可哀想。

仕方なし、遠巻きにグループを見つめる。

グループに近寄れず(愛犬が苦手な子がいてずっと吠えてくる為)、愛犬を宥めボール遊びや追いかけっこをして気を紛らわせる。

おやつも後ろ手で愛犬にあげてくる。

そんな風にあげるくらいならくれなくていい。

必ず、その場に行ったらおやつがもらえるという訳でもないだろうに、強引におやつを配るのはなんなのか。

 

ずっともやもや鬱々とした気分で、毎日の散歩がちょっと憂鬱になりつつある。

そんな事を考えながら、ため息をついて入浴剤の泡を眺める。無心になる。

少しぼんやりし始めて、次いでタッチパネルの時計を見た。

旦那の帰宅時間30分前。

 

あと5分したら出ようと湯舟に身を任せ、力を抜いた。