*やわかなレタス*

しばらく普通に読書をする気持ちにもなれず、読むものは新聞ばかりな日々でした。

そんなとき、大好きな江國さんの、しかも食べ物にまつわるエッセー

迷わず手に取り、大事に読み終わりました。

「ホリーガーデン」でも「泣く大人」でも、食事をしている描写がとても好き。
食が人を作るって言葉があるけれど、本当だと思う。

そして、誰かと食事を共にすることは贅沢な時間。

やわらかなレタス

江國 香織

文藝春秋

発売日：2011-02

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もともと、江國さんの小説やエッセイに出てくる、食べ物や食事の表現が大好きだったので、こういったテーマの本が出て嬉しかったです。
自分の体がそのとき欲してるものを素直にいただくこと、そして江國さんの大好きな果物を初め、食事に対する向き合い方が感じられるような作品。

どうしてこんなに目の前に思い浮かべられるような表現ができるのかな。
食べ物に対する多くを語って説明しているわけではないのに、その美味しさは伝わってくるし、幸せな気持ちになるのです。

可愛らしい装丁のソフトカバーなので、持ち歩いて読むのにも良かった。