ブログネタ:この夏に観たもの、読んだものの感想
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「浮世でランチ」 山崎ナオコーラ
文庫版が出てたのでゲット。
確か、日経WOMANでおすすめされてたな、この本。
山崎ナオコーラさんは、文藝賞を受賞した「人のセックスを笑うな」が出会いです。
なんでこんなに19歳の男の子の内面を抉り出すような文章が書けるのかな・・・すごい!って衝撃だった作品。
19歳のオレが39歳の美術専門学校講師のユリに一生懸命になってるの。
ユリの全部を理解しようと頑張っている様子が切ないです。
実は山崎ナオコーラさん、妹の同級生のお姉さんだというびっくりな事実が!
さてさて、今回読んだ「浮世でランチ」ですが
14歳の私の記憶と25歳の私を行き来するストーリーです。
スルスル読めてしまって、あっという間に読み終えました。
年月を重ねても、根本的な部分は変わっていなくて、相変わらずの不器用さを抱えた主人公。
ある意味すごく繊細な心の持ち主なんだと思います。
周りを敏感に感じ取ってしまうから、人との関わりがわずらわしく、めんどくさく思えてしまう。
異国の地でのミカミさんとのメールのやりとりが、なんだか好きです。
山崎さんの文章は、余韻が残るというか、情景が浮かんでくるようでいい。