私は結婚する前、

「家庭円満、奥様が大事で仲良し、でもどこかでチラリと他の女の人の存在」

というのが男の人の在るべき姿、と思っていた。

 

他の女の人、というのは

BARのママ、っていう勝手なイメージを添えて。

帰りにふらりと立ち寄り、話を聞いてもらう感じ。

 

 

外資系の会社で働いていたこともあり

正直、「不倫、離婚、再婚」というものに

もしかしたら免疫があったのかもしれない。

×がついている人も珍しくなかったし、

そーゆーことに結構オープンな環境だったと思う。

 

私自身も仕事をしていたから社内外での飲み会もあったし、

食べ歩きが好きだから、

既婚の人とお食事をすることもなかったわけではない。

女同士で行けるお店もいいけれど、

お店の感覚の合う男の人(珍しい⁉)とワイングラスを片手に、

いろいろな会話を楽しむことは悪いことではないと思っていた。

視野も広がるし。

 

もっと言えば、

既婚男性とお食事に行くとき、

奥様に対する罪悪感というものは全くなかった。

男の人にとって必要な息抜きだと思っていたから。

 

「話のできる若い子と楽しく過ごす時間」

「お食事代」

の対価と解釈していた。(上から目線!笑)

 

 

だから、私は仕事の話を聞いて刺激を受けたり、

時には彼らの自尊心を満たすよう聞き役に回った。

「かっこいい俺」を引き出すのは自分でも得意だと思う。

 

そんな男の人に対しても嫌悪感はなかったし

逆にうまくいろいろとバランスがとれていて、

きっと奥様にも嫌な思いさせることないよう

上手にやっているんだろうな、と尊敬していたくらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

結婚してからもその感覚は変わらなかった。

 

そして時々

機会があれば男の人と二人でお食事にいくこともあった。

旦那さんが夜遅く、一人で過ごす夜に。

 

彼もキャバクラいってるの知ってたし、
(お仕事や付き合いで)

これくらいはいいんじゃない?と思ってた。

 

彼が予定のない日にわざわざ行くわけではないしね。

 

 

仕事と家庭の両立はやっぱりそんなに甘くない。

共働きでありながら、

「家事分担」という概念のない旦那さんと一緒にいると

やっぱり私は結構忙しくしている。

 

(もちろんそれに対して不満があるわけではない。

むしろどうやって楽しめるか、って考える。

彼には好きな仕事に打ち込んでほしいし

もっと輝いてほしいから。)

 

 

 

っていろいろ言い訳並べても、

男の人と二人きりでのお食事は

少しだけ、

旦那さんに対して後ろめたい気持ちがあったのは事実。

 

だって、反対の立場だったら嫌だもの。

 

 

 

 

お互い深く詮索しない、自立したオトナの夫婦。

 

それが自分の思う「私たち」であり、

この感覚に満足していた。

 

 

 

 

 

 

もしも、万が一、何かあったとしても、

彼が私のためについた嘘は私にとって「本当」になる。

 

3年目の浮気くらい笑顔で

「そう」

と言うシミュレーションさえできていた。

 

もちろん、本当にそうなりたいわけではなく、

落ち着いたオトナの女像を描いていた、という話。

 

ドラマの見すぎかもしれないけれど

完全に自分に酔っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の携帯を持った手がこんなに震えるなんて。

 

いろいろ発見した瞬間、こんなに心臓がバクバクするなんて。

 

自分でも驚くほど動揺するなんて。

 

 

 

 

 

 

 

私はただただ弱かった。