特別支援学級では、一人ひとりに合ったカリキュラムを組み、学習をしていきます。
例えば、漢字や算数が苦手な子なら、一学年下の学習をしたり、絵を描くのが苦手なら、簡単な形を描く練習をしたり、などです。
逆に得意なものがあるなら、その教科は通常学級のクラスで学習をすることもあります。
通常学級では、30人前後の子どもに対して担任は1人です。
しかし、特別支援学級では、5人前後の子どもに対して担任が1人です。
手厚さが随分違うのが分かると思います。
そして、通常学級では基本的には一斉指導です。
みんなに同じことを教えます。
もちろん、理解に時間がかかる子にはその子について指導(個別指導)もしますが、それにも限界があります。
その子についてついてばかりで、授業が進まなければ、ほかの子が困るからです。
ですので、個別指導ばかりできるわけではありません。
私の場合、個別指導が必要な子には、保護者の方にも協力を頼みます。
学校の学習だけでは、間に合わないからです。
おうちでも復習なり、宿題をみてもらうなりして、手助けをしてもらいます。
それでなんとか学校の授業についていけるなら、通常学級でもやっていけないこともありません。
しかし、それでも難しい場合は、特別支援学級を勧めることがあります。
その場合、通常学級での授業中が、お客様状態になっているからです。
要するに、「ただいるだけ」になってしまっているということです。
何をやっているのか分からず、何をしたらいいのか分からず、ただ黒板を写すだけを繰り返す…
そんな状態では、本人が苦しいだけです。
それよりは、特別支援学級でその子にあった学習をしたほうが良いのではないかも思った場合、そちらを勧めるのです。
しかし、その場合、本人や保護者の方の同意が必要です。
保護者の方にNOといわれれば、特別支援学級に行くことはありません。
「うちの子はまだ大丈夫」
「みんなと同じことをさせたい」
そうおっしゃる方は多いです。
しかし、そういう話があったら、一度考えて欲しいなと思います。
その子のためにどうすることがベストなのか。
こちらも、学校に勤めている以上、教育のプロです。
保護者の方に話がいく前に、学校で何度も話し合っています。
その上で保護者の方に話をしています。
保護者の方に伝えるときは、通常学級では、厳しいと判断したときです。
もし、そういう話があったときには、最初から否定するのではなく、いろいろな選択肢を考えて欲しいなと思います。
通常学級にいる子よりも特別支援学級にいる子の方が、勉強ができる子もめずらしくありません。
その子にあった教育をすることが、その子を伸ばすことにつながると思います。