初冬のアゲハ | フラワーエッセンスナビゲーター☆☆チョンボン

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ベランダに、

アゲハ蝶が落ちていました。

 

 

苦しそうにもがいています。

 

 

先日

 

やはり道端に落ちて

もがいている

ハチを見かけました。

 

 

けがをしているのか

もう寿命なのか。

 

 

 

薬学の学生だった頃

もう40年も昔の話

 

動物実験も

カリキュラムに入っていて

 

実験に「使った」マウスは

そのあと、生きているのに

「処分」していました。

 

 

 

その時教授は

学生たちの

メンタルのフォローのためか

 

「不快感はあっても

恐怖は感じてないから」

 

と言っていたのを

今も鮮明に

覚えています。

 

 

にしても、

 

です。

 

 

 

死に臨んで

もがき苦しんでいる姿を

見るのは苦しいです。

 

安楽死

という重いテーマを

思い浮かべたりします。

 

 

でも

自分が手を下すほどの

勇気もなく。

 

結局

 

ベランダのアゲハも

もがいている姿から

目をそむけるだけ。

 

 

 

しばらくして

おそるおそる

様子を見に行くと

 

 

地面でもがいていたアゲハは

 

ベランダの壁に

取りついていました。

 

 

死にかけていたのではなく

羽化したてで

地面に

落ちてしまっていたのです。

 

 

片羽はなんとか

羽の形を保っていますが

もう片一方はもがいたせいで

ぎゅっと絞ったタオルみたいに

なっています。

 

 

 

 

お天気のいい、暖かな日で

アゲハは

 

日光をあびながら

ゆっくりと

縮んだ羽を

開いたり

閉じたりしています。

 

 

時間をおいて

見に行くと

だんだん羽が固まってきた様子。

 

左羽は折り紙のように

先が内側に折れ

 

右羽は開き切らず

羽の先半分は

クシュッとなったまま。

 

 

羽の模様は色鮮やかで

くっきりと美しく

体は真新しい白色

 

美しいから

なお悲惨さが

際立っているように

感じました。

 

 

飛べないまま

ここで朽ち果てるのか。

 

捕食者に捕らえられるのを

待つばかりなのか。

 

 

 

 

 

アゲハの卵が

アゲハ蝶になる確率の低さを

数字では知っていましたが

 

 

この世に生まれてくることが

 

無事大人になることが

 

どれほどの奇蹟なのか

 

まざまざと

見せつけられました。

 

 

 

 

そうして

折れた羽の蝶は

 

それでも

 

 

 

生存という本能のまま

 

今そこで

 

ただするべきことをしている。

 

 

 

その先の

運命がどうあれ。

 

 

 

 

 

それが一番肝心であり

それが唯一するべきことなので

 

 

羽が折れているという

「状態」は

 

本質を生きるのをあきらめる

理由にはなりえない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくたって

様子を見に行くと

 

蝶はいなくなっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は

あわれみという色眼鏡で

 

羽の折れたアゲハを

見ていたんですね

 

 

 

 

 

 

その子の底力を信じられず

 

その子の可能性をはなから否定して。