北京に来て丁度一ヶ月。
環境に慣れるため、といういいわけもそろそろきかなくなってきますので、ちゃんと専門の勉強もしないといけません(^-^;
私は中文系の古典文献に所属している関係で古典籍の版本が大好きです。なんか古い本って見てると楽しくなってきますよね!?
そういう我々の欲求を満たしてくれるツールが図録です。
北京でも早速いくつか買ってきましたので見せびらかしたいと思います。
これは琉璃廠の中国書店で買ってきました。なんと今年の八月に出たばかりのものです!
「回帰古籍展」というのはつまり、中国経済が非常に発展した影響を受けて、日本や欧米諸国が中国から昔買っていった古典籍を今度は中国人が海外に買いに行くということが最近頻繁に起きているわけですが、そういった買い戻し品を専門に展覧している、ということです。
そういうわけで、こんな風に日本語の書き入れの入った本や日本人の蔵印がついた本がたくさん載っています。
中には清代の特に珍しくもない刊本や石印本など、「なんでこんなものわざわざ買ったんだろう」と思うようなものもところどころありますが、六朝写本とか宋板大蔵経の一部とか、寺社から流れたと思わしいものを中心に驚くような逸品も載っています。
《二〇一一年秋季书刊资料拍卖会(二)》
こちらは海淀橋の中国書店の前の路上でおっさんがビニールシート広げて売っていたものです。15元でした。
宋元板!『瀛奎律髓』って専門外なので読んだことないですが、元明間刊本はもしかして現存最古なんじゃないでしょうか……?
これはテンション上がります。すごいです。値段の欄に恐ろしい数字が書いていますが……-_-;
私たちにできるのは、こういうものがどこの国の人であれ電子化もしくは影印して公開しようという機関・人の手に渡ってくれることを祈るだけです。
古典籍の保存や公開については色々な意見があると思います。確かに貴重書を誰にでもべたべた触らせるなんていうのはあり得ないことでしょう。ただ、私は北京での師匠がよく口にされる、「誰も利用できないような形で保管してしまうのは作者や出版者にとって不本意なことだろう、人に読ませるために一生懸命書いて板に彫ったのに」という言葉に賛同したいと思います。



















