なんでしょうね、世の中多数派が正しいかと言えば、必ずしもそうではない。
我々の陳式太極拳は、伝統に基づいて、その良さを損なうことなく伝え、発展させることを目的としています。
ところが、それは現在で言えば少数派なんですよね。
中国武術会では、「うーしゅう」と言われる日本武術太極拳連盟という存在が大多数派で、これが段とか発行したり、大会主催して序列つけたりしています。
これはまあ、中国の下部組織みたいなもので。
ところが、武術とは名ばかりで、表演の団体です。
形しかやりません。しかし、多数派なので、人間も集まるし、金も集まります。
金が集まると、いろんなことができます。
人や金は、多いところに集まるという性質があるのです。
一方、我々などはごくわずかな人間で細々とやっています。
稽古すると、6人ぐらいの生徒さんが来たら、ほぼ手一杯です。
しかし、我々の技は套路を練れば技が上達して、組手や推手が強くなります。
それが本来の姿ですが、なんせ難しいし、過激なので、なかなか広まりません。
こういう法則に従えば、我々も人数を増やす必要があります。
数は力なのです。