壊れる音がする

崩れる音がする

落ちていく音がする

零れていく音がする


涙の音がする

乾いてく音がする

でも誰かが涙を堪えてる音がする

離れてく音がする

カンカンカンカン

小刻みに削られてく


トントントントン

微かに削り取られてく

照りつける日射しは私には眩しすぎて体力を消耗させる

降り続ける雨は私から景色を奪い重すぎる

どんよりな曇り空は私の心のまんまで融けてしまいそうになる

気づいたら

悲しい音しか聞こえない

壊れていく音しか聞こえない

涙も出ないくらいに

心が動かなくなる

電車の窓に映る私の顔にはっとする

年齢よりもずっとずっと歳を重ねた私

いつから私はこんな悲しい音に囲まれて生きていたんだろう