<良肖>の思い出 | なるのブログ

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日々の何気ないことを書いています。

前回に引き続き二胡の曲<良肖>のこと。

二胡を習い始めたのは平成16年。
すでにもう7年前ですね。
いま使っている二胡は父が半分お金をだしてくれました。


当時、わたしは仙台に住んでいて、自宅から地下鉄で10分ほどの
泉中央駅という場所にあった二胡教室に通っていました。

当時仙台では二胡教室がめずらしかったのか、
あるいは女子十二楽坊の影響だったのか、
ともかく12~3人くらいの人が説明会に参加していました。

残念ながら、わたしの希望した曜日のクラスは人が
集まらなかったようですが、それが幸いしてグループレッスンの
クラスだったのに、生徒が一人。
つまり先生と一対一の個人レッスンで教えてもらえることになりました。

二胡を教えてくれたのは相田先生でした。

◆相田雅美先生
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/9272/

「がんばらないで、のんびり楽しくやっていこうよ~」という方針で
大人になってから初めてさわった二胡という楽器についていろいろ教えていただきました。

そして、一年後の発表会で弾いたのが<良肖>です。
「やってみよう~♪」の先生の一言に乗せられて励まされてがんばりました。

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はじめて人前で楽器を演奏したので、手は震えてます(ビブラート!?)
曲全体としてはイマイチだったと思うけれど、でも、広いホールに二胡の音色がすーっと、
遠くまでふわっと響いたときとっても気持ちがよくて、
あのときの響いた音の感じはいまでもわすれていません。

そして、この日に相田先生の弾かれた曲が<豫北叙事曲 (劉 文金)>という曲です。
はじめて聞いた生二胡の長編曲でした。ステージの袖から先生の演奏する姿を見ていて、
聞いてワクワク、見てドキドキ
演奏が終わって、先生がステージから戻ってきたとき、感情が高ぶったのか
それとも二胡教室のはじめの発表会が終わった安堵感からか、
先生は泣いておられました。自分自身もはじめて音楽で感動しました。


はじめて二胡を習った仙台市
震災で被害を受けた宮城県


何年か住んでいたけど、
その間ほとんど実家のあった千葉にも帰りませんでした。
仙台から千葉に引っ越して、半年後に父は病で亡くなりました。

その父に、弾いて聞いてもらったのもまた<良肖>でした。

そっと、小さく拍手してくれました。