中国世界遺産は、四川九寨溝・黄龍、四川パンダ生息保護区域、この地域だけで既に7箇所が登録されています。東方アルプスともいわれる四川「四姑娘山」、三峡遊覧船・「三国史遺跡」、謎の仮面遺跡・四川「三星堆」も見逃せません。四川省は中国西南部に位置し、西部の川西高原と東部の四川盆地から成っています。川西高原の平均標高は3500m、人口は約8500万人、主な居住民族はチベット族、彝(イ)族、チャン族であるのに対し、漢民族が主体です。又、四川盆地は西部の成都平野と中部の丘陵地帯、東部の山岳地帯(三峡地方)がら成り立っています。「天府の国」は天から授かった豊かな食料の宝庫を意味します。
金沙遺跡は、2001年2月8日、成都市西郊の住宅開発に伴う下水道工事中に発見されました。
21世紀最初の中国における考古学的大発見でした。その後の発掘調査により、基本確認部分でも5平方キロに及ぶ大型遺跡です。ここからは金器200余点・青銅器1200余点・玉器2000余点・石器1000余点・漆木器10余点の5000点あまりと、陶器数万点・象牙1トン・動物骨片数千点が発掘されました。調査により、これはおよそ紀元前1200~500年(殷後期~春秋)のもので、2006年に中国重要文化財に指定されました。三星堆遺跡と並び、四川省における古蜀文化を体現する遺跡です。
2005年4月、金沙遺跡と出土文物の保護、研究、展示をするテーマとする金沙遺跡博物館が建設されました。博物館の敷地面積は30万㎡・延総建築面積は3.5万㎡で、遺迹館・陳列館・文物保護中心の主要な三つの建物からなっています。 出土品には、わずか直径20cmの太陽神鳥金箔に代表される金器や四節玉に代表される玉器に逸品が展示され、青銅人頭像に特徴がある三星堆遺跡とはまた異にした特徴を持っています。現在、三星堆博物館にも匹敵する、成都市の新観光名所になりました。
http://www.sctabi.com