成都は地理的位置にも恵まれており、双流国際空港は中国の6大空港の1つであります。成都駅は中国西南における最も大きな旅客駅であります。宝鶏、重慶、昆明鉄道線各方面に向けて出発しています。長江に沿って下れば東の三峡に行くことができます。西には神秘の色に包まれたチベット、九寨溝、黄竜寺などがあります。北に位置する西安へのアクセスもよいです。南には峨嵋山や楽山大仏などの観光地もあります。
成都や重慶といった都市がある四川省は、盆地で周りは山に囲まれているので夏は蒸し暑く、冬は霧が濃く晴天の日はほとんどありません。四川料理はこのような独特の気候風土をもとにして生まれた料理で、味の特徴は、酸味が利いているほか、“麻辣”と言われる味つけがあります。“麻”とは舌が痺れるような山椒の味、“辣”は唐辛子の辛さを表しています。長江の上流にある四川盆地は「天府の国」といわれ、古来より豚肉、牛肉、鶏、川魚、野菜などの食材が豊富にあります。四川省の周りには海がないので乾物も多く使用されるほか、“小吃”という手軽に食べられるファーストフード的なものが多いという特徴もあります。
成都の火鍋といえば「痺れと辛さ」で、豚か牛の油をスープ(鍋底(グオディ))にし、そこへ唐辛子や山椒など調味料をたくさん入れます。しびれる辛さですが、カッカとするものではありません。牛の胃袋など内臓や田ウナギ、ガチョウの腸など地元の人好みの食材を主に入れます。食材によってタレも異なり、汗がびしょびしょになるまで食べるのが本場式です。成都には火鍋の店が多く、香りに沿って行けばきっと見つけられるとも言われています。
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