「正直、mixiに疲れました」――mixiでたくさんのマイミクと交流している人が、
「疲れた」と言って突然mixiを辞めてしまうことがある。なぜだろうか。
SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)「mixi」で頻繁に日記を書き、多くの「マイミク」と
交流している人が、コミュニケーションに疲れ切ってmixiを突然辞めてしまう――「mixi疲れ」
とでも呼ぶべきこんな“症状”が、一部のmixiユーザーに見られている。
自ら好んでmixiに参加し、コミュニケーションしているはずなのに、辞めたいほど疲れてしま
うのはなぜなのだろうか。SNSのコミュニケーション心理に詳しい野村総合研究所上席研究員
の山崎秀夫さんに聞いた。
やめられない、止まらない
mixi日記は、ユーザーによっては、一度書き始めると止められなくなってしまう。日記へのコメン
ト機能やアクセス履歴を表示する「あしあと」機能が、ユーザーに「快感」を引き起こさせるためと、
山崎さんは説明する。
自分の日記にあしあとやコメントが付くと、周囲から認められたという「認知欲求」、自分を受け
入れて欲しいという「親和欲求」が満たされ、それが快感になるという。好意を持っていたり、尊敬
している相手からあしあとやコメントが付くと、さらに高い快感が得られるため、快感を求めて日記
を更新し続けるという“中毒”症状につながる。
加えて「好意の返報性」も働く。人から受けた好意に対して同じだけの好意を“お返し”し、心の
バランスを保とうとする作用で、mixi上では、自分のページにあしあとをつけたり、日記にコメントを
つけてくれた人に対して、あしあとやコメントを返そうとする行為 として現れる。これによって相手に
も好意の返報性が働き、自分の日記にコメントやあしあとが付きやすくなるため、応酬がエスカレ
ートしていく。
つまり「コメント欲しさに日記を書く」→「コメントが付いて嬉しくなる」→「コメントをくれた人の日記
にもコメントを返す」→「自分の日記へのコメントが途絶えると、コメント欲しさに新たに日記を書く」
──というサイクルが際限なく続くのが“mixi日記中毒”の正体と言える。

















