「正直、mixiに疲れました」――mixiでたくさんのマイミクと交流している人が、

「疲れた」と言って突然mixiを辞めてしまうことがある。なぜだろうか。


2006年07月21日 17時07分 更新

 SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)「mixi」で頻繁に日記を書き、多くの「マイミク」

交流している人が、コミュニケーションに疲れ切ってmixiを突然辞めてしまう――「mixi疲れ」

とでも呼ぶべきこんな“症状”が、一部のmixiユーザーに見られている。

 自ら好んでmixiに参加し、コミュニケーションしているはずなのに、辞めたいほど疲れてしま

うのはなぜなのだろうか。SNSのコミュニケーション心理に詳しい野村総合研究所上席研究員

の山崎秀夫さんに聞いた。


やめられない、止まらない


mixi日記は、ユーザーによっては、一度書き始めると止められなくなってしまう。日記へのコメン

ト機能やアクセス履歴を表示する「あしあと」機能が、ユーザーに「快感」を引き起こさせるためと、

山崎さんは説明する。

 自分の日記にあしあとやコメントが付くと、周囲から認められたという「認知欲求」、自分を受け

入れて欲しいという「親和欲求」が満たされ、それが快感になるという。好意を持っていたり、尊敬

している相手からあしあとやコメントが付くと、さらに高い快感が得られるため、快感を求めて日記

を更新し続けるという“中毒”症状につながる。

 加えて「好意の返報性」も働く。人から受けた好意に対して同じだけの好意を“お返し”し、心の

バランスを保とうとする作用で、mixi上では、自分のページにあしあとをつけたり、日記にコメントを

つけてくれた人に対して、あしあとやコメントを返そうとする行為 として現れる。これによって相手に

も好意の返報性が働き、自分の日記にコメントやあしあとが付きやすくなるため、応酬がエスカレ

ートしていく。

 つまり「コメント欲しさに日記を書く」→「コメントが付いて嬉しくなる」→「コメントをくれた人の日記

にもコメントを返す」→「自分の日記へのコメントが途絶えると、コメント欲しさに新たに日記を書く」

──というサイクルが際限なく続くのが“mixi日記中毒”の正体と言える。