☆二酸化マンガンに濃塩酸を加えて加熱する。
MnO2 + HCl → ?
★二酸化マンガンに濃塩酸を加えて加熱する。
MnO2+4HCl→MnCl2+2H2O+Cl2
二酸化マンガンは酸化力の強い酸化剤なので、2Cl-→Cl2に酸化されます。
MnO2+4H++2e-→Mn2++2H2O
2HCl→Cl2+2H++2e-
両式を加え合わせて、消去して、2Cl-を両辺に加えます。
MnO2+2HCl+4H++2e-→Mn2++2H2O+Cl2+2H++2e-
MnO2+2HCl+2H+→Mn2++2H2O+Cl2
MnO2+4HCl→MnCl2+2H2O+Cl2
MnO2+4HCl→MnCl4+2H2O
などとしてはなりません。
<酸化剤・還元剤の半反応式のつくり方>
酸化剤・・・相手を酸化する。酸化剤自身は還元され、酸化数は減る。
MnO2 → Mn2+
・まず、両辺のOの数を合わせる。H2Oを加える。
MnO2 → Mn2++2H2O
・次に、両辺のHの数を合わせる。H+を加える。
MnO2+4H+→Mn2++2H2O
・最後に、電価の総和をそろえる。e-を加える。
MnO2+4H++2e-→Mn2++2H2O
酸化剤の代表は酸素ですが、酸化剤はすべて相手から電子を奪う、電子を好む性質があります。
還元剤・・・相手を還元する。還元剤自身は酸化され、酸化数は増える。
2HCl→Cl2(Clの酸化数は-1→0)
・まず、両辺のOの数を合わせる。両辺酸素はない。
2HCl→Cl2
・次に、両辺のHの数を合わせる。H+を加える。
2HCl→Cl2+2H+
・最後に、電価の総和をそろえる。e-を加える。
2HCl→Cl2+2H++2e-
酸化剤の半反応式と還元剤の半反応式を加え合わせる際、e-の係数をそろえる必要があります(本例では元から同じ)。これで何モルの酸化剤と何モルの還元剤が反応するのかがわかります。