anego


なぁ~~んか、話が気になっちゃって

ガッツンガッツン読んでしまいましたよ、anego

去年日テレ系列の水10でドラマ化されていた

林真理子の小説。

Domaniという雑誌で連載されていたものだそうです。


32歳になって、結婚していない主人公が

会社の後輩の相談に乗ったり世話を焼いたりする

良い『お姉さん』化してしまい、『anego』と呼ばれる存在に。

そんなanegoが自分の恋に四苦八苦しているところが

描かれている小説です。


林真理子はどーも、『バブル期』を書きたがる傾向があって

「バブルのころはよかったと振り返る女性」が

必ず登場してきたのです。

それでバーキンだの西麻布だのってラグジュアリーなものが

登場してくるパターンが多くて、ちょっと飽きてきていました。


ワタシは日テレのドラマを見ていなかったので

先入観を全く持たずして読むことができたのですが

なかなかおもしろい作品でしたよ。

現代の女性に目を向けて、

恋に不器用な女性を巧く書いたなーって思いました。

非常によくわかるのが、

「世話焼きの人はなかなか幸せになれない」

ってことです。

他人のシアワセの段取りをつけることはできても

自分のシアワセには疎くて、タイミングを逃す傾向があるのです。

「あー、わかるわー、それー。」

と、ワタシはanegoと同じ歳でもないのに妙に納得してしまいました。


ただ、なんだかこの作品は疲れる。

本の帯に『恋愛ホラー』と書かれていますが、

ホラーというほどのものではないと思う。

サスペンス、でもないなぁ。

ちょっと『怖い』話であることは間違いないのですが。

あと、話のストーリーがちょっとありえない。

あ、でも男女の仲は結構意外なことが起こるから

これもまたアリなのかな。


日テレのanegoのHPを見てストーリーを確認しましたが、

全くベツモノだと言っても過言ではないでしょう。

テレビのanegoストーリーを原作にねじ込まないように注意してください。