昨日母と誘われて『蝉しぐれ』 をみてきました。

NHKでドラマ化されていたものが、

今回はテレ朝がバックについて映画にしたようです。


時は江戸時代。

侍の父と母と一緒に住んでいた少年がいた。

となりの家に住んでいた少女に対して淡い恋心を抱き、

そしてその少女も少年を心でそっと慕っていた。

ある日、少年の父があらぬ嫌疑をかけられて

切腹をさせられてしまう。

少年は罪人の息子としての日々が待ち受けていた。

そしてしばらくして、少女は江戸の屋敷の奥で働くこととなり

少年と少女は別れの言葉を交わすこともできずに

別れ別れになることになった。

数年後、少女が殿の側室になったことを知る少年。

そして、ある事件が起こる。


あらすじはざっとこんなもんです。


感想・・・。

うーん、美しい話ですね。

友情や父を尊敬する気持ち、

そして幼馴染を心の中でそっと愛する様子。

現代の物語にはない、

『思慕』だとか『忍ぶ愛』だとか、そういう恋愛が

描かれています。

きっと、昔の恋とはこういうものだったんだと思う。

「好きだー!!」とか「愛してるー!!」とか

そういう熱烈な言葉で愛を伝えるのではなく、

空気や目線でさりげなく愛を伝えるのが

手段だったんですね。

「現代人でこんなことをやっていたら

自分の気持ちをわかってもらえないかもなー」

なんて、ちょっとしたじれったさを感じたけど。


あと、今までの時代劇で殺陣ってありますが

そこがなんとなくリアルな感じがよかったです。

なんか、どの時代劇でもお侍さんって

カッコよくスパスパ斬っているじゃないですか。

たまには転んだり、「ひぇ~」なんて声を出したりってことも

あると思うけど、それが一切描かれてない。

だけどこの作品に関しては、

人を斬ってしまった恐ろしさや不慣れな感じが

よく描かれています。

そこも好き。


主人公が市川染五郎で、そのお友達の役が

ふかわりょう、今田耕司ってのがいい。

友達思いの様子がよくわかり、

演技もよかったんじゃないかと思います。

幼馴染の少女が成長したときの役を演じているのが

木村佳乃だったのですが、大変美しい。

そして、しっとりとおだやかな感じを

しっかり出せていたと思います。

最後のシーンも、とても印象的。

少女時代を演じた方とのギャップもなくて

キャストよくやった、と思いました。

市川染五郎が一番ミスマッチだったかもよ(笑)

線が細くて、武士っぽくないんだもん・・・。


全体的に、よかったんじゃないかと思います。

ジャパーンな恋愛を体感したい方、

いいと思いますよ。