12.8.4大和雑感 | あるけみすとのつぶやき

あるけみすとのつぶやき

すとりっぷ♪劇場で感じたことを徒然なるままに…

 「一期一会」観劇を始めてから痛感するようになった言葉です。「この踊り子さんは次の機会に…」なんて思っていると、半年~一年会えなくなることがザラであり、ましてその間に引退・休業で二度と会えなくなってしまうと、その後悔・喪失感は半端ではないです(決して踊り子さんの引退・休業の全てを否定する気はありませんが、コチラの心の整理がつかないというか…)。  
 さて2泊3日の観劇旅行の2館目は、およそ1年ぶりの大和ミュージックです。実は、今回の大和の香盤の中に年内の引退を表明している舞姫が二人います。まだ4ヵ月ほどあり、今後も観劇する機会はあるのかもしれない、でも…という気持ちを胸に秘めての、1回目~3回目デジ前までの観劇です。(…と、いうことで某姐さんには不義理をしました。8中にはお邪魔しますから、勘弁して下さいm(_ _)m←言ってるコトが矛盾しているw)

【進行】
 実は、大和での観劇は二度目です。前回の観劇では気付かなかったのですが、後に聞くと恒常的に“押し進行”らしいですね。この日も、11時半スタートの一回目の終了が16時(!)と大幅な押し。さて、これを取り返すべくのあれやこれやがありましたが、ガッカリ有り・ラッキー有りと悲喜こもごもの観劇となりました。

1)大月 小夜 嬢('11.8頭ぶり2回目)
 前回の大和以来ほぼ1年ぶりの舞姫。1回目はダンス一曲+天〇+Tショー。かなり煽情的なタイプの天〇。大和は本舞台に回転盆があり、天〇はこちらで。花道も長く、前盆正面に席をとるとかなり遠い(-_-;)ため、他の演目を含めて大和のベストポジションは前盆横~花道脇かな(本舞台前は逆に前盆から遠いかも)。さて、”巻き”進行の2回目は ダンスカットの天○+Tショー。3回目は Tショーのみ、と相成りました。

2)桜ひめの嬢('12.6結ぶり8回目)
 仙台によく来てくれるロックのお姐さん(伝説の「4香盤5回廻し」の犠牲者wの一人です)。仙台以外で観劇するのは実は初めて。1回目は6結仙台で観劇した演目。仙台のときはポニーテールを縛る大きなリボンに気を取られて気がつかなかったけど、結構髪が長くてポニーテールを解くと背中の中ほどまでありました(オイラの中のひめさくさんは肩口くらいの長さのイメージなのでチョット意外&新鮮)。ポラのときにそんな話をしたら、「そろそろ切ろうかと思ってるんだー」とつれない一言。でも、このクールな語り口がひめさくさんらしい。2回目・3回目は残念ながら一曲目カット。

3)相田 樹音 嬢(初見)
 他劇場の香盤表でも良くお見かけするにも関わらず、今回が初見の踊り子さん。1回目は、アメリカンオールディーズ(『フ〇イ・トゥ・ザ・〇ーン 』、『マ〇・〇ェイ』等)のメドレーでの演目。非常にスタンダードな構成の演目でしたが、衣装やダンス・所作が洗練されていて、まるで映画のワンシーンを見ているようででした。ベット入りのとき、両袖にある撮影用の白カーテンをシーツのように身体に巻きつけていたのが印象的でした。
 2回目は『ヘ〇プ』→『〇ー・ラ〇ズ・ユー』→『ノ〇〇ェイの森』→『イ〇スタ〇ィ』→『イ〇ジン』→『レッ〇・〇ット・〇ー』とつなぐビー〇ルズメドレー。こちらも構成はスタンダードですが、キレイでカッコイイで見惚れてしまいました。また常連さんを使ってのY字バランスなど、お客さんを喜ばせる演出も印象的でした。惜しむらくは、出だしの様子から1曲カットと思われ、できればフルバージョンが見てみたいと思いました。
 3回目は、何と本日3つ目の作品で、アニメ『キャ〇〇ン翼』のOP曲で始まる、なでしこジャパンをモチーフにした三曲程度の小作品。最初から3曲の作品なのか(そう思うほどまとまっていた)、それとも他作品を短くアレンジしたものなのか、(おそらく)劇場の要望にこのような形で応える懐の深さを感じました。

4)川中 理紗子 嬢('12.4結ぶり11回目)
 1回目は非常に夏らしい演目。空色のセパレートにおそろいのつばひろ帽子で登場。2曲目にそのセパレートを脱ぐと、虹色のビキニで楽しげにダンス。一旦袖に下がり、曲が変わると浴衣姿で再登場。それを色っぽく脱ぎながらベッド。理紗子さんは道劇で凝った衣装でストーリー性の強い演目を見ることが多く、今回のようなシンプルな演目はめずらしく感じました。でも、アイドル的な衣装やビキニ姿も新鮮で良かったです♡。
 2回目は、1回目の演目の2曲カット(>_<)、浴衣姿からのスタートでした(いくら押しているとはいえ、2曲カットは寂しすぎます)。
 3回目の理紗子さん、樹音さんに負けずに1・2回目と異なる3曲程度の小演目を披露するサプライズ。これが理紗子さんらしい、ストーリー性が高く、3曲とは思えないほど密度の濃い作品でした。赤い振袖に黒打掛、帯を前縛りにして登場(遊女?)。男に振られたのか、足蹴にされ、平手打ちされて打ちひしがれた姿で暗転。ベッド着になって再びステージに現れたとき、手にはドクロの水晶が。このドクロ(←振った男の頭蓋骨?)をもって前盆に移動、ドクロに愛おしそうに口づけしながらの妖艶なベッド。最後、本舞台に戻ると短剣でのどを指して自殺(心中?)。ドクロと男性器の違い(←おそらく”敢えて”)はあるものの「阿部定」を想起させる、女の愛憎を見事に表現した作品を披露してくれました。

5)白雪 恋叶 嬢('12.1頭ぶり4回目)
 浴衣姿で登場。打ち上げ花火の効果音に、楽しそうに見上げる(ストロボが効果的)。花火が終わると寂しげに帰りの途に就く(原〇子『花〇く旅〇』)。暗転後、鈴虫の鳴き声の中、手拭いで首元を拭う(水浴?)。ベッド着に着替えて前盆に移動、中西〇志『最後の〇』にのせて、オ〇ベ→ポーズ。理紗子さんとは違った意味での夏らしい演目でした。

6)川村 あいね 嬢('11.8頭ぶり4回目)
 花で飾られたサマードレスに髪飾り、手にはヒマワリの花束をもって登場。松田〇子『青い〇〇礁』にのってダンス。一旦袖に下がり、オレンジ色のミニで登場、チャ〇&石〇〇子『ふ〇りの愛〇ンド』でさらに夏らしさを演出。暗転後、青と黄色の薄布をパレオのように腰に巻いて登場、前盆に移動してベッド。こちらもあいね嬢らしい、明るい夏らしさを感じる演目でした。

【チームショー】
 恋叶ちゃん・あいね嬢の2回目・3回目は即席のチームショーでした。2回目は恋叶ちゃんの1回目と同じ演目。1曲目と2曲目を一人ずつ、水浴(?)のシーンから二人で登場、恋叶ちゃんがあいね嬢の背中を流す形で浴衣を脱がし合い(←”百合”のようでいやらしさup↑(#^.^#))、前盆に移動してふたりでベッド。
 3回目は、何と2回目と異なる演目でのチームショー。初見なのではっきりした事は言えませんが、恋叶ちゃんがリードしていたのでこちらも恋叶ちゃんの演目(または演出)がベースになっているのでは、と推測。恋叶ちゃんは演目の構成を自分でやっているんだなぁ、と感心。

【踊り子さんのプロ意識と劇場の都合】
 最初に書いたとおり、11時半開演にも関わらず1回目の終了が16時と約4時間半の”大押し”。「道劇のように3回廻しか」と思ったが、上記のような想像もつかない方法で大まくり。その結果、2回目終了がおよそ19時(3時間)、3回目ポラ前で20時半(このタイミングで劇場を後にしたので確認はできませんが、たぶん21時チョット過ぎぐらいで4回目がスタートしたと思われます)と、きっちり24時前には終われる時間まで巻き返してきました。おかげで通常進行では観ることのできないものを観ることができて得した気分だったのですが、しかしそれは、本香盤の踊り子さん(特に樹音さん、理紗子さん、恋叶ちゃん、あいね嬢)の高いプロ意識と適応力の高さに負うところが大きいと思います(まさか、最初からショートバージョンの演目を用意してはいないでしょう)。翻って、公演中のドリンク販売やフィナーレ・パ〇〇レはカットせずの進行。劇場側の、踊り子さんの「作品」に対する姿勢には正直疑問を感じました(確かにドリンク販売のような、収入にかかわるものをカットする判断は難しいでしょうが)。複雑な心境を抱えつつ、劇場を後にしました…。