「そろそろ着替えを自分1人でさせるように」と保育園の先生から言われた。

出掛けはいつも急いでいることが多い。おまけに息子のペースに合わせていたら一向に家から出ることが出来ない。
だから今までついついこちら側で着替えさせていた。

脱ぐときもそう。
“早くお風呂に入って欲しい”、“早く寝て欲しい”そんな思いから、こちらで服をむりやり剥ぎ取るような形になっていた。

それに私にしてみたら息子は“まだまだ赤ちゃん”のような感覚だった。
息子にしてみれば、服の着脱は “やってもらうのが当たり前” になったのだ。
平均的に見て3歳児ってどこまで自分で出来るものなのかしら?

息子に「自分でやってみよう!」と、いきなり言ったところで上手くできるわけもない。いらいらしてすぐ挫折。
泣きついてきて、こちらにやらせようとする。怒ってもだめ、励ましてもだめ。もっと泣くだけ。
ぎゃーぎゃーうるさいから結局またやってあげてしまう。
「自分で出来ないなら家に置いていくよ」と言えば「ママ~」と泣きながらしぶしぶやるけれど、そうするとなんだかこちらの後味が悪い。

そうだ! “何でもゲームにしてしまおう”と何かで読んだぞ。

靴下が上手に履けなくて息子がいらいらして泣き始めたとき、「ねぇ、見て。お靴が笑ってるよ」と言ってみた。
靴のデザインのカーブになっている部分を指して「ほら、ここ。靴のお口が笑ってるよ。早くボクを履いてって、笑ってるよ」

そしたら、半べそだった息子が「え、どこ~?」と、にっこり笑顔になった。そして落ち着きを取り戻し一生懸命靴下を履こうとした。
「両手を使うといいよ。」「慌てなくていいよ。お靴とママは一緒に待っているからね」
いつもは聞いてくれない私のアドバイスもちゃんと聞いて、時間はかかったし靴下はちょっと曲がっていたけど1人でちゃんとできた。
そして靴を手にしてとても嬉しそうに履いた。やったね!

怒ってばかりいたら、息子はシュンとしてしまうか、逆切れするだけ。
怒られて育った私はその気持ちよくわかっていたはず。。。
誰だって楽しいほうが好きに決まってるもんね。

“母子で一緒に1つ成長したな”と自己満足した今朝の話。