不妊治療で頑張っている皆さんには辛く内容になります。また、生々しい表現も多く含まれますためどうか遠慮なくスルーなさってください。あくまでも自分の記録目的と、こんな私を応援してくださっている数少ない読者の皆さんに報告の意味も込めて書いています。

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会社でクリニックからナースの電話を待っている間も生理通のような腹痛がずっとありました。

ナースに出血したこと、腹痛があることを伝えると「様子を見て。1時間おきにナプキンを換え、量が減少すれば心配なし。Progestroneの影響ってこともあるから」という指示。

最初の1時間は小康状態を保ったものの次の2時間目には再び量が増加。生理2日目ぐらいの色と量です。でも腹痛は初日くらいの痛さ。

安静にしようと帰宅して横になったものの痛みは増す一方。

出血の量はどんどん増えてきた。

“もうだめだ”

お腹をさすりながら「赤ちゃん、ママと一緒に頑張ろう」と話しかけた。
もうクリニックには誰も居ない、どうすることもできない。緊急病院に行ったところでだめなものはだめ。何も処置はない。

“もう、お腹の子の生命力を信じるしかない。3日前まで心拍は強かったんだ”

そう決めて安静にしていることを心がけた。

出血量はどんどん増えてくる。夜用のナプキンでないと間に合わないほどだ。

“神様、赤ちゃんを守って”

夜9時頃、トイレに行ったとき、つるんと大きな7センチくらいのレバーのような大きな塊が出てきてしまった。

“終わった…”

あきらめのつかない私はそれでも色々と検索しまくった。1%の希望を託して。
そしたら、妊娠初期にレバーのような塊が出たものの、胎嚢は残っていてくれて無事に出産した、という人の書き込みがあった。

どうやら胎嚢はレバーのような塊ではなく、白いゼリー状のものらしい。

“まだ赤ちゃんは頑張ってくれているのかもしれない”

1%の望みを支えにいつも通りの時間に Progestroneの注射を打った。
もう注射の痛みすら何も感じない。子の現実と立ち向かう心の傷のほうがずっとずっと痛い。

“赤ちゃん、まだそこに居てくれるの?”

午前2時。別に痛みがあったわけじゃない。でも、ふと目が覚めてトイレに立った。あのレバー状の塊が出て以来、もう生理痛のような痛みはない。出血もだいぶ落ち着いていた。
トイレに座ったとき、何かがぽろんと便器に落ちた。

それは…レバー出血でなく何かコロンとした小さいものでした。

便器の中に落ちたその小さなものを迷わず素手ですくいあげました。

流産した方々が書いていた通り、それは白っぽくゼリー状のもの。私の赤ちゃん、胎嚢でした。

たった3日前には元気に動いてモニターに映っていた赤ちゃん。今は小さな悲しい塊になって私の手の中に居る。

“ごめんね、ごめんね。ママはあなたを守ってあげられなかった”

今日の朝一番でクリニックに行ってきました。もう覚悟は出来ていたけれど、ナースに昨夜あったことを説明しているうち涙が止まらなくなった。

クリニックのウルトラサウンドの画面に映ったのは空胞でした。
金曜のアポではそこに居て元気な心拍を見せてくれた赤ちゃんはもう居ない。

いったい何をしたからいけなかったのかあれこれ考えた。
血行を良くしようとウォーキングに行ったのがいけなかったのか、何か食べたものがいけなかったのか、それとも週末イベント続きで疲れたのか。。。

“あんなに元気だったのに。”
すぐそこにあったあの命を私が消してしまった。本当にごめんなさい"

悲しい塊になってしまった赤ちゃんをトイレに流す気にはなれず、さっき埋めてきてあげました。

“さよなら、私の赤ちゃん。今まで頑張ってくれて本当にありがとう。
今ある幸せをこれから大切に守ります。守ってあげられなかったあなたの分まで”