息子に怒鳴ってしまった。
でも、私がイラついていたのは息子に対してではなく主人に対してだった。

台所に立っているとき、息子が遊んでほしそうにやってきた。あー、あー、言っている。

「ちょっと待っててね。今、ご飯を作っているからね」

と、言ったところで、1歳のが黙って待ってくれるはずはなく。。。

「あー、あー、あー、」言っては私の気を引こうとおもちゃを投げつけてくる。

「パパ呼んできてくれない? パパはどこかな?」

息子にこう言ったとき、主人がこれを聞きつけて息子の相手をしてくれるのを願っていた。
でも主人はPCに向かったっきりこちらに来てくれない。

待ちきれない息子の苛立ちは募ってくる。声がどんどん大きくなり地団駄を踏み始める。

「パパは? パパを呼んできて!」

そう言った私の声はずいぶん大きく、気が付いたら怒鳴り口調になっていた。
その瞬間に息子はわーっと泣きだした。

“しまった!!”

言葉は解らなかったかもしれないが、私の苛立ちは息子に確実に伝わってしまった。

その瞬間に自分も悲しくなった。台所で汚れた手のまま息子を抱きしめたくなった。

「ごめんね、ごめんね。ママは君の事を怒ったわけじゃあないの」

と、言ったところで息子がわかってくれるはずはなく。。。

そこへ(遅ればせながら)登場した主人に抱き上げられて、ヒックヒックしながらも落ち着きを取り戻す息子。

何だかすごく悔しい。

助けが欲しい時には来ないのに、息子が泣いたら登場していいとこどりする主人も。
息子が主人に抱き上げられて泣きやんだことも。
自分のせいで息子を泣かせてしまったことも。

自己嫌悪。