出産後、入院中3日の事です。

母乳のコンサルタントに「授乳を始めてから乳首が痛くて」と相談しました。
息子がおっぱいを吸うときに、あまり口を開けず乳首先だけ吸うので痛みがあるようです。

母乳コンサルタントが息子の口の中をチェックした結果。。。

「息子さんは舌が短い(tongue-tied)ですね。その結果、乳首へと負担がかかっているようです。このまま放っておくと、喋れるようになった頃にスピーチに問題が出てきます。例えばKやSの音など。まずは小児科に会うことをお勧めします。小児科医が必要であると判断すれば、息子さんの舌の下側を切ってもらうことになります。」

産後3日目にしてそんなことを言われてぎょっとしました。
生まれたばかりの小さな赤ちゃんなのに、舌の下を切るだなんて。。。小さくて弱弱しく見える息子を見ていたら、自分の身を切られるような思いで涙がぼろぼろ出てきました。(当時マタニティーブルースだったせいもあり--- 余談ですが、OBGYNのDr. Hが教えてくれたのですが、産後2-3週間で回復するものは「マタニティーブルース」、6週間以上続くものが「産後鬱」だそうです。)

翌日、病室に小児科医が来てくれて、息子の舌をチェックしてくれました。やはり舌が短いので切ったほうがいいだろう、とのこと。入院している院内で同日に簡単に出来るということだし、やってもらうことにしたのはいいのですが。。。

当時の私には、息子の口の中を切られるのを見届ける勇気がありませんでした。「ごめんね、ごめんね」と、すやすや眠る息子に泣きながら謝り、主人に付き添って行ってもらうことになりました。

泣き叫ぶ息子の顔を想像しながら1人でしくしく泣いていると、舌の下を切る作業は予想以上に早く終わり、主人と息子は10分したか、しないかのうちに帰ってきました。

息子はぎゃん泣きだったようですが、部屋に帰ってきたときには主人に抱かれて落ち着きを取り戻していました。

だいぶ後でわかったのですが、tongue-tiedは結構よくあるみたいなんです。私が参加している新生児とママのクラスにも、沢山tongue-tiedと、診断された赤ちゃんのママがきています。

でも日本ではあまり聞きませんよね。多分気が付かないままでいる事が多いのかもしれません。
私だって母乳のコンサルタントに指摘されなかったら全く気が付かなかったと思います。
そういえば、小学校の頃にカ行の発音がおかしい子が何人かいました。今思うとその子たちはtongue tiedのままで育ったのでしょうね。

本当なら4日目の朝には退院するつもりでしたが(USでは産後2-3日で退院するのが普通)、この息子のtongue tiedは、入院を1日延ばした理由の1つです。