初めての育児生活は出産した病院から始まりました。育児は私達にとって初めての体験なのでナース、ドクター、母乳のコンサルタントなどの病院スタッフが頼りです。

病院は出産前日に変更になったのにもかかわらず、個室に赤ちゃんと主人と3人で滞在することが出来ました。ここの病院でも個室は保障されているみたいです。日本では相部屋が多いようですので、その点ではアメリカで出産出来て良かったなぁと思いました。

部屋は小さいですが、ソファベッドがあり付添いの人が1名泊まれるようになっています。
私の親は高齢ということもあり、渡米できないので主人に付添いとして泊まってもらいました。
相当寝心地悪かったみたいですが一緒に4泊してくれました。夫に感謝。

さて、育児のほうに話を戻します。
通常、赤ちゃんが生まれるときには胃袋は羊水で満たされています。だから初日にはcolostrumという母乳の前に出るものをあげればいいみたいです。夜泣きを覚悟していたのですが、初日の夜はびっくりするくらい平和でした。たまに赤ちゃんが「あー」とか「うーん」とか声を出すのですが、しばらくすると静かになるといった感じでした。

(「あらら、うちの子はてがかからない良く寝る子なのね~」と喜んでいたのですが、それは初日のみでした。)

私は帝王切開だったので、2時間おきに血圧、心拍、体温の検査にナースがやってきます。深夜過ぎであろうとにかく2時間おき。傷の痛みなんかより、実はこれが一番辛かった。やっと眠りについたと思うとナースの検診なので、睡眠不足もあってか血圧はどんどん下がる一方。通常60-100ある私の血圧は、40-80まで下がり、自分でも「赤ちゃんを残して死ぬことになったらどうしよう」とまで思うような日がありました。疲労と産後鬱からいらいらし始めていて、ナースに「もう来ないで」という言葉がのど元まで出かかっていたほどです。でもナースのチェックアップの際には、赤ちゃんの心拍だけでなく、おむつをチェックして替えてくれるので今思うと大変助かっていたのですが。

私と主人は以前にParenting classでおむつの変え方を習ったのですが、それ以来ご無沙汰していたので、紙おむつのどちらが前で後ろなのかもわからない始末。悪戦苦闘していると赤ちゃんが「ギャー」と泣き叫ぶので、それを聞きつけたナースがやってきて、手際よく替えてくれたおかげで、私達も見よう見まねで習うことが出来ました。息子は37週0日目で小さく生まれたので新生児サイズのおむつ(Size N)もぶかぶかでした。背中から見ると体の半分以上はおむつで占められていました。笑。

赤ちゃんのうんちは、さいしょは黒っぽくて、その後、緑っぽくなり、やがてマスタードみたいな黄色になっていくのが普通なのだそうです。入院中の5日間でその変化が手に取るようにわかりました。ミルクしか飲んでいないせいか入院中はうんちもあまり臭くありませんでしたが、おむつを替えている矢先にまたうんち、おしっこのシャワーなんてのもあり、疲労困憊でいらいらしている中、笑いを誘ってくれました。

入院初日に「入院中に赤ちゃんの名前を決めて出生届の手続きを進めてくださいね。それでソーシャルセキュリティー番号の手続きも済みます。そうでないと後で市役所に行って$400を払って出生届の手続きしてもらうことになります。」と、言われました。

息子が生まれた後でも私と主人は名前を決めかねていました。3つくらいにまで絞り込んであったので、赤ちゃんを見てから決めようと言っていたのですが、いざ赤ちゃんに会ってみると可愛さが先にたって(親バカ)どんな名前でも物足りないような気になっていました。

日本の家族にとっても覚えやすくてアメリカでも通用する名前。。。男の子ではなかなか難しいけれど主人の苗字ともしっくりくる、という理由で、入院2日目に候補のうちの1つに決めました

息子は、聴覚テスト等の新生児スクリーニングもパス、黄疸もなし。。。私も手術した日の夜には自分でトイレに行けるようになるほどの回復の速さ、と、普通なら帝王切開の人は3日くらいで退院になる人が多いようです。でも私たちは1日延ばすことになりました。理由はいくつかあるのですが、その続きはまた次回に。。。