ちぇるしいです


お越しいただきありがとうございます


今回は2019年3月に書いた記事を
加筆訂正しての再掲となります






春のセンバツもいよいよ大詰めとなりましたね!



我が県の代表の試合は
2回戦で惜しくも敗退となりましたが
天候悪い中よくがんばりました




一発勝負の戦い
キビキビとした動きと
スピーディーな試合運びに
ついつい見入ってしまいます





まぁでも
私のセンバツの名勝負といえば…







「ドカベン」の2年春の対土佐丸戦ですね〜
チャンピオンコミックスで言えば30、31巻あたり

表紙もいいねっ(里中ちゃんが好き)




1年夏の甲子園でも死闘を演じた
土佐丸高校と再び優勝をかけて戦う






犬飼小次郎、武蔵兄弟に加えて
隻眼の不気味なサウスポー犬神了が登場



謎の腕が伸びる投球、背面投げなどの奇策で
山田殺しとして大活躍




この土佐丸高校との1戦




犬神のキャラクター設定
審判のボールケースからボールがこぼれ落ちる
珍事を交えたゲーム展開




これに加えて
今まで全戦全勝、向かうところ敵なしの
明訓四天王の知られざる過去のエピソードが
織り込まれるという




面白さが何層にも重なった
素晴らしい構成なのです


 

岩鬼は幼少期のコンプレックス
里中はアンダースローへ転向したいきさつ
山田は両親を失ったバス旅行




それぞれに結構重めなエピソードが
長めに語られますが
これが非常に読み応えがあり



岩鬼が夏子はんに惚れた理由とか
里中が山田を追って明訓に入学した理由とか
山田とサチ子の関係性とか




今まで散りばめられていた出来事の 
裏付けになってくるんです




試合の進行とエピソード語りが同時に進む
この辺の展開は
本当に水島先生お見事と言うしかありません




息詰まる臨場感もあり
リアルタイムで読んでた方は
さぞかし翌週のチャンピオンが楽しみだったでしょう




延長戦
犬飼武蔵にホームランを打たれ
1点差となり、明訓万事休すと思われた12回裏
打席に立つのは殿馬




ここで
殿馬の中学時代のエピソードも挿入されます



ピアニストとしては致命的
指の短い殿馬は
指と指との間を切る手術を受けます




コンクールの予選には間に合わなかったものの
ひとり音楽室で見事な演奏をするのです




このエピソードからの〜





「秘打  円舞曲 別れ」


ホームランを打ったことのない殿馬が
いつもよりかなり長いバットを使い…




本塁上での山田からのブロックで



(この鬼ブロックのシーンむっちゃ好き)




満身創痍で動けない犬神が守るライトへ

死にものぐるいで打球を追いキャッチするものの…






犬神はそのままスタンドへ落ちる


文字通りの「別れ」のさよならホームラン




山田でもなく、岩鬼でもなく  
小兵の殿馬が決めた勝利
しかも彼のエピソードにリンクしたホームラン




今までの追い詰められた苦しい展開からの
さよならホームランに溜飲が下がります
そして
各々が過去の呪縛から解き放たれる意味での「別れ」




この「ドカベン」30〜31巻の土佐丸高校戦は
非常に読み応えがあり
時を経ても多くの支持を得ています




ネット上で
もっと素晴らしい感想を書かれている方も
たくさんいらっしゃいます
そういう素晴らしい感想を目にしながらも…





書かずにはいられなかったんだよね
センバツ見ると思い出しちゃって



ついつい長くなってしまいました





本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます羊







ドカベンを未読の方には
全くわけわからん内容で申し訳ございません
どれだけ
この30巻31巻の土佐丸高校戦が素晴らしいか!
その思い入れだけは伝わったのではないかと思います