ちぇるしいですコーヒー


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私のひとり行動のアレコレを綴っております

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1980年代
劇場映画はもっと身近にあった気がする



夏休みともなれば
友だちと連れ立って
ジャニーズや薬師丸ひろ子のアイドル映画を
見に行ったものだし




地上波のテレビでも
月曜、金曜、土曜、日曜と映画の日があったはず
(テレ東系の木曜はうちでは見られず)



映画のCMも盛んで
印象的なキャッチコピーや音楽のものが多かった





震える舌      1980年  野村芳太郎監督
出演    渡瀬恒彦、十朱幸代 他


この「震える舌」がテレビ放映された翌日は
学校がもうスゴい騒ぎだった



破傷風にかかった娘のリアルな描写
娘のために全力を尽くすがゆえに
疲弊していく両親…



全体的に薄暗いトーンで描かれていたのも
もの悲しい絶望感を感じさせて
とにかく恐ろしかった



DVD化されてから見たら
思いのほかヒューマンタッチではあったのだけど
発病時の娘の様子はやはりホラーの色合いが強く



終盤、ゆるやかに回復していく様を見て
心から安堵した
この映画が幼少期のトラウマになってる方も多いはず






二代目はクリスチャン    1985年   井筒和幸監督
出演  志穂美悦子、岩城滉一、柄本明 他


これは劇場で見た
たしか原田知世の映画の同時上映だったはず
あまり期待してなかったのに
本命の知世映画よりかなりおもしろかった
イロモノ映画と思うことなかれ




ヤクザの岩城滉一に見初められた
真面目なシスターの志穂美悦子がとにかく美しい
敵対する組に岩城を殺され、教会を破壊され
我慢に我慢を重ねてきた志穂美悦子が
意を決して殴り込みにいくシーンがいい




大人になって見直してみても
なかなか良く出来ているなぁと思った
岩城、柄本をはじめ室田日出男や北大路欣也、蟹江敬三らいい俳優さんがえっちゃんを盛り立てていた





幸福     1981年    市川崑監督
出演     水谷豊、永島敏行、中原理恵 他




この映画は
高島忠夫さんのゴールデン洋画劇場で見たと思う
当時はコミカルで軽妙な役どころが多かった
水谷豊が
どこか陰のあるナイーブで情けない刑事を
淡々と、しかししっかりと演じていた





長らく権利関係?で封印されてきたが
近年DVD化され
私も数十年ぶりに見ることが出来た
なんというか…記憶よりも
かなりヘビーな映画だった、いろんな意味で
市原悦子の凄みのある怪演が怖ろしい





またこの映画のテーマソング
「幸福 〜 ロンリーハート」が
当時のオールナイトニッポンでよく流れていたのも
記憶に残る





80年代は大作ブームで
今もなお興行収入の上位に入る映画も多い





しかし私の心に引っかかっているのは
その大作の影に隠れた
昭和の名匠が紡いだ掌編なのである
(井筒監督は現役ですがね)





そして
子どもの頃にテレビで見た映画って
意外に印象深い




本日も最後までお読みいただき
ありがとうございますおばけくん







震える舌   予告編
(注意!ややホラーあり)








幸福のワンシーン
原作はエド・マクベイン 「クレアが死んでいる」