もう落としてしまったけど。
先週。凄く久しぶりにネイルを塗った。
仕事ですぐにボロボロになってしまうから、ネイルはあまりしないのだけど、するのは嫌いではない。
でも。
うーたが亡くなってから、全くネイルを塗りたいという気持ちになれなくて。
一度も塗らないでいた。
それに気付いたのは、ネイルを落とそうとした時で。
落とそうとしたら、リムーバーが見つからなくて。
ああ、そうか。
この家に戻ってきてから初めてネイルを塗ったんだなと気付いて。
ずっと使ってなかったから、どこかにしまいこんだままなんだなと気付いた。
泣いてばかりだった日々だったのに、いつの間にかネイルを塗ろうかなどという気持ちになれるとこまで心が回復してきてる事に自分でびっくりした。
多分ずっと、ネイルを塗っていると、うーたを思い出してしまうし気力が無かったから塗れずにいた。
うーたが近づいてきて、匂いを嗅いで嫌な顔をしていたのを思い出してしまうし。
うーたが調子悪くなったのは、私が時々ネイルを塗ったりしてたから、その成分にやられた?とかあり得るのかな?とか考えてしまったりもして。
うーたは甘えん坊で、ずっと私にくっついてたかったのに、ネイルを塗ってる間は匂いを嫌がって離れたとこにいたから。
ネイルなんて塗らないで側にいてあげればよかったとか後悔したりして。
うーたに繋がるあらゆる事で、自分への罪悪感になったりもする。
ネイルを塗ってる時間があったなら、そのぶんもっともっと、遊んてあげれば良かったなとか。
そういう気持ちもあったから、塗れないのもあったのかも。
でも、嫌いじゃないから新しいネイルを買ってしまったりして。
買ったのに一度も塗らないままのネイルがあって。
それを塗ってみようと、ふと思って塗ってみた。
指先に彩りがあるだけで気分が変わるし、何となく嬉しかった。
塗った時はなんとなく塗ろうかなって気持ちだった。
それに、ぷーたも嫌がるのかな?って、ふと思ったというのもある。
ぷーたがうちの子になってからもしばらくは、うーただったらどう反応するかを基準に考えて動いていた気がするけど。
最近やっと、ぷーたはどうかな?という気持ちで自然と動くようになった気がする。
ぷーたは可愛いともちろん思っているけど。
うーたがいなくなった辛さを埋めるために側にいるわけじゃなくて。
ちゃんと、うちの子で。
今は、本当の意味で私がぷーたを受け入れて、ぷーたを見ているんだなと自分でちゃんと思えている。
ネイルの匂いへのぷーたの反応は。
嫌そうな顔はしたけど、うーたほど物凄い嫌な顔はしなかった。
うーたほど遠くに離れたりもしなかった。
ぷーたのほうが何をするにも、うーたよりも脳天気な感じがする。
うーたのほうが少し繊細で神経質な性格だったなって感じ。
ネイル一つとっても蘇るうーたとの思い出は切なくて。
でも、それをその場で違う思い出に塗り替えてくれるぷーたが側にいてくれる事が有り難い。
うーたが亡くなってから七ヶ月も経ってるなんて感覚にはまだなれないけど。
そして、ぷーたを迎えてからまだ4ヶ月くらいなんだとも思えないほど、ぷーたとの思い出も沢山になってるけど。
やっと、自分の心が少しずつ進んできてるのかな?と思えたような気がする。
そろそろまたネイルしようかな?と思えている。
この気持ちを大事にしようと思う。