この日の記憶は、今もまだ辛い。



私はあれで良かったのか…今でも分からない。



朝の旦那の見送りの時。



うーたを以前はいつも抱っこしながら一緒にお見送りしたけど。



その日は、ベッドに連れて行くのに抱っこしたから、旦那の見送りは、玄関の廊下で、私もうーたの側に座って見送った。



その時は全くそんな可能性を思ってなかったけど、旦那の見送りを、うーたと一緒にしたのは、この日が最後になってしまった…





旦那を見送った後のうーたは。



以前なら、私がリビングに行くと後ろをついてきて一緒にリビングに行ったのに。



調子悪そうな様子でも無いのに、いつまでも、玄関前の廊下のその場所から動かなくて。



うーた、お部屋に帰るよー。



と、以前は、玄関でイタズラなどしてるうーたに声をかけながら私がリビングに向うと走ってついてきたから。



その日も。うーた、お部屋に帰るよー。



と声をかけたけど、うーたはそのまま、その場所にいて。




でもうーたが、そんな場所に座って動かないのを私は初めて見たから、やはり怖くなって。



でも、そこにいたいうーたを、無理に連れてくるのも可哀そうだから、しばらくしたら様子を見に行こうと思って、私はリビングに戻った。




寝室のドアも閉めて、トイレのドアも閉まってる。



洗面所へのドアも、ぴったり閉まってて。



うーたはその状態なら、どこのドアも自分で開けられた事は無いから、廊下と玄関以外に行く危険もない。




たから、うーたの自由にさせとこうと思ってたけど。



30分位しても、うーたが戻ってこない。




さすがにおかしいな…と思って廊下を見ると、うーたがまたいない。




どこかに行けるはずがないのにおかしい!



慌てて周りを見ると、洗面所へ続くドアが少し開いてて。



うちの洗面所へのドアは、スライド式だけど、分厚い木のドアで、結構重たくて、猫が自力で開けられるようなドアじゃないのに。



うーたは、そこを開けてて。




お風呂へ続くドアは、念の為にぴったり閉めてあったから。



それはスライド式じやないから、うーたは開けられなくて。



だから、洗面所の床に座ってた。




やはり、リラックスした様子で。



ホッとしたけど、また、本当に怖くなって涙が出た。



うーちゃん…お部屋に帰ろう。




そう言って、うーたを抱っこしてリビングに移動して。



リビングのドアを閉めた。



今までは、私と二人になったら、ずーっと私にべったりだったのに。



うーたの様子がおかしい。



それに、あの洗面所へのドアを自力で開けたなんて…と、本当に不安になった。



やっぱり、うーたは私の事を嫌いになってきちゃったのかな…と、それも怖くなった。




うーたが嫌がる事はしたくない。




病院に連れてくのも、うーたは本当は嫌だろうから、本当はしたくない。



でも、うーたはこのまま何もしなかったら、死んじゃう。




調子悪くなってまだ5日目。



万が一の事がとは言われてるけど、今ならまだ、治療出来るかもしれないのに諦められない。




うーたは治療は嫌かもしれないけど。




でも、今まで一緒に過ごしたうーたは、間違いなく幸せだったと思うし、楽しそうだったし、私達を大好きだった。



それは絶対に間違いなくて。



だから、また前みたいに元気になれば、これからもっと、うーたを幸せにできるから。



今は頑張って欲しい。




そう思った。




だからその日の朝、病院に行く前も、少しずつ、ちゅーるを与えたり餌を与えたり水を与えたりした。



うーたはその後、唸ることはなくて。



ちゅーるは、その前日から病院に連れて行くまでの間に、合計で3本食べた。



一度に一本食べることはなかったけど。



与えると普通に食べるから、食べる間は好きなだけ与えた。



餌は口元に持っていくと、毎回プイッと顔を横に向けるしけど。



顔を抑えて与えると、普通にモグモグして飲み込んで、前日の一回の後は、一度も吐かなかった。



不調になってからもずっと、ウエットの餌を用意したけど、全く食べない日が続いていた。





その日の病院は、開始から.30分位して連れて行ったけど、休診日の後だったからなのか少し混んでいて。



駐車場も満車に近かったし、待合室にも外にも待ってる人がいた。




でもうーたは、優先されたようで。




受付をすると、このまま待合室でお待ちくださいと言われて。



けっこうすぐに、診察室に呼ばれた。