書いていると、その時の気持ちを思い出して、タメ息が出てきてしまうけど。
心の中で何度、この日のこの出来事を繰り返し思い出したかな…という位、思い出してきたから。
うーたが亡くなって、ここまで過ぎて、やっと、この日の事が自分の中に入ってきたような気がする。
それくらい、この日の心へのインパクトが凄すぎて、現実を受け止められなかった。
これが、その日の血液検査の結果。
私はこの日、あまりにもショックすぎて。
いつもの私なら絶対に、すぐにデータをもらうのに。
この、血液検査のデータをその場でくださいという確認をしなくて。
普通に帰りの清算の時に、もらえるものだと思ってた。
でも良く考えたら人間の病院でも、データをくれるとこと、くれないとこがあるのに。
この日はそれさえ、全く頭が回らなかった。
この翌日は休診日だったから。
これをもらったのは、その検査の2日後で。
その事を、後に物凄く後悔した。
私がこの日に血液検査のデータをもらって、ちゃんと調べてたら、もしかしたら、うーたは今もまだ生きてたかもしれない。
たらればと言っても仕方ないのは分かってるし。
ペットロスの話しにも書いてあったけど、ペットを亡くすと自分を責めるみたいな事が書いてあって。
でも、そんなの当たり前だと思う。
自分がやれる事を全部やってたかな?って悩むし苦しむと思うし、考え尽くさなければ、自分に出きることをやったと納得することも出来ないから。
そんな風に思えて、今もまだ、その後悔は消えない。
でもこの日の私は、現実を受け止めすぎるのに、いっぱいいっぱいすぎて、血液検査の結果のデータをもらわなかった。
エコーと細胞を取る検査が終わって。
診察室に戻ってきたうーたと先生。
うーたはキャリーケースに入れられておとなしくしてた。
でも、生きてる。
検査でもしかして…という心配もあったから。
うーたが生きてる。それだけで安心した。
その数時間前までは、うーたが死ぬかもなんて思ってなかったのに、うーたの生き死にの心配をする事になるなんて…
と思ったけど。
先生が、急ぐようにすぐに話し始めて。
エコーと細胞の結果なんですけど。
腎臓が崩れていて変形しています。壊れちゃってますね。半分以上の腎臓が機能してないと思ってください。
細胞針の結果は、ほぼほぼリンパ腫だと思われますが、確定診断のためには、全身麻酔をして細胞を取る手術をしないといけません。
でも、今のうーたちゃんの腎臓には全身麻酔は危険です。入院も、ストレスで更に腎臓がおかしくなる可能性が高いので危険です。
なので、出来ることはまずは、リンパ腫を治せるかどうかになります。
そして、色々な数値がおかしいので、注射や点滴により、その数値が下がるかどうかになります。
特にカルシウムの数値を下げないとかと。
そんなような事を言われた。
腎臓は機能、が低下したら、もう戻らない臓器。
そして、肝臓と似たような機能があるから、解毒に大きくかかわる。というのは、私はすぐに理解した。でも、そこにリンパ腫も混ざったらどうなるのかは、私は良く分からなかった。
ただの腎不全や、ただの脱水症状から来る尿毒症とは違うんだ…
と理解した時点で、結構頭が真っ白になった。
猫のリンパ腫は予後が良くなくて長く生きられない。
そして、リンパ腫は全て悪性で白血病みたいなもの。血液のガンみたいなもの。全身に転移する可能性がある。又は、転移してるかもしれない。
それは、先生に聞かなくても理解していたから。
私は言葉がでなくて。
事の重大さに、涙がこみあげてきたけど、必死に耐えた。
何か追加で今、出来ることはありますか?
と聞くと。
とにかく尿を体から沢山出して、脱水にならないようにしたいので、トイレの様子を良く確認してください。また明後日に来て下さい。
と言われて。
分かりました。と答えた。
それが精一杯だった。
診察室を出ながら、色々な思いが頭を巡って。
うーたが死んじゃうかも?死んじゃうかも?
最初はただ、それだけしか考えられなくて。
診察室を出た待合室にはまだ、あのおばあさんと、犬の老夫婦がいるのが見えたから。
その日のうーたの診察は、凄く長い時間そこにいたような気がするけど、実際には短かったのだと思う。まだ、二人とも会計が終わってないくらいなのだから。
それは、今これを書いていて気づいた事。
うーたの不調に気づいた3日目には。
レントゲンと血液検査とエコーと、針で細胞を取る検査だけで分かるほど。
うーたの命が危険に晒されていると分かって。
本当に本当にショックだった。
でもこの日は。
やっと、うーたの不調の原因が分かったから、何とか出きるかもという希望もまだあって。
何の病気かも分からない不安からは解消された部分はあった。
だから、帰宅してからは徹底的に、リンパ腫について調べて。
うーたは、帰宅してすぐに水を飲んでトイレに行って小をした。
ちゃんとトイレに自力で入っていくし、足取りもふらついたりしてなかった。
このうーたが、すぐに死んじゃうかもなんて全然思えない。
きっと大丈夫。そう思った。
帰宅してすぐ、旦那には電話して、うーたのリンパ腫と腎臓が壊れているという話を伝えた。
でも、今も思うけど。
レントゲンでは腎臓は綺麗なのに、エコーをしたらおかしいという事もあるという事を知らなかったから。
それは自分の知識不足で、それも後悔だ。
2日目のレントゲン検査の時に、エコーもしてもらえば良かった。
どうして先生は、あの日にエコー検査もしなかったのか?
それは、凄く疑問に思うけど。レントゲンに異常がないのにエコー検査は普通はしないよなとも分かる。
ならば。
レントゲンに異常があった時点で血液検査をしてくれていれば。
そうすれば、うーたは今も生きてたかもしれない。
でも、人間でも最初はレントゲンで後から血液検査なのは分かってるから。
先生が悪くないのは分かる。
けど。
私はうーたは脱水症状かも?と最初から心配してたのに、先生はその心配をしてなかったのは何でだろう?
私は、うーたの呼吸がおかしいと最初から思ったのに、先生はそう思わなかった。
それは何でだろう?
今もその疑問は残ったまま。
だから、私は本当にあの先生で良かったのかなという後悔から、今もまだ抜け出せない。
続きはまた後で書きます。