彼女が一時退院して、再び入院してきた頃。
一時退院する時は、
「何、食べちゃおうかなぁ
」とか

「やることがたくさんあるんだよね」とか
「体調を崩さないようにしなくちゃ」とか
「次は幹細胞採取だな。採れるかな」とか
「久しぶりの長い一時退院だわ
」とか

一時退院して家に帰ることが楽しみだな、ということを話していました

しかも、彼女自身で荷造りして、自分でキャリーケースを押して、自立歩行して、病棟を出ていったんです

そんな姿を見て、
「出会った頃より、凄く回復してきてきるなぁ
よかった
楽しんできてね」


と思っていました。
彼女と出会ったのは、6月頃。
しばらくしてからLINE交換。
談話エリアでおしゃべりして、病室でもおしゃべりして(他に人がいない時)、他の人がいるとLINEで話して

とっても楽しかった

入院しているのに『楽しい』って言うのも変だけど。
私は、あっちこっちで楽しいお友達を作って、それぞれ楽しくおしゃべりしていたけど。
その中でも彼女は同い年ということもあり、家族構成なども似ていて、話の内容は一番合っていました

当時の症状は私と同じく(彼女は多発性骨髄腫)「脳転移」だったので、
車椅子移動していて
目が見えずらくて(見え方は違った)
呂律が回っていなくて(ここはちょっと違う)
という感じで似ていました。
(脳転移したらみんなこんな感じなのかな?)
「脳転移」が判明したのも、1ヶ月ほど彼女の方が早いだけで、時期も似ていました。
彼女とのエピソードは書ききれないほど、たくさんあります。
以前のブログでも書きましたが、そんな彼女は私が本退院する時、体調が悪くなっていました。
(彼女の長い一時退院明けの再入院時)
その後は、彼女の様子がどんどん悪くなっていくことを、別の入院友達から教えてもらって

(その友達もオロオロしていました。)
そして『急変してベッドごといなくなった』と。
私は彼女にLINEしていいものかどうか悩んで

でも「ベッドごといなくなった」と教えて貰って知っているのでLINEなんかできないし。
しばらくして、1度だけLINEしました。
でも既読になりませんでした。
私の頭は「どうしよう、どうしよう、どうしよう
」です。

そして、私の今回の帯状疱疹(蜂窩織炎)での入院。
それを理由(勝手な私の理由)に、電撃痛と電撃痛と間に、彼女に、
『私、また入院することになったの。
○○さんの体調はどうですか?』
ってLINEをしました。
すると、少ししてから既読になったんです。
その日には返信は無かったのですが、
「LINEを打つのは難しいんだな。見てくれただけでもよかった。体調不良の時はお互い返信不要だし。」
って思いました

見てくれただけでもよかったぁ
って。

彼女も痛みなどと闘っているのかな、って

翌日、彼女からではなく、彼女のお子さんからの代理返信がありました。
『母は呼吸をするのに精一杯の状況です。
今夜を迎えられないくらい深刻な状態です』
と。
そんな辛い状況を返信してくれるなんて

その子の気持ちを考えると涙が出ます

ごめんなさい。
そして、ありがとうございます。
私はお見舞いの言葉を返信しました。
それから、彼女とのLINEは止まったままです
