そして、父のことを想うと、後頭部に激痛が走るようです。
そこで、母は病院へ検査にいきました。
脳、鼻、耳、神経。
どこも悪くない、と。
精神からの痛み、だと。
そこで、抗うつ剤を処方されました。
その、抗うつ剤を飲み始めると、母は壊れました。
椅子に座っていられない。
崩れ落ちます。
外出して、事務的なことをしている最中に、寝落ちします。
質問に答えようとすると、呂律が回っていません。
会話は支離滅裂です。
もう、これではダメになります。
後頭部の痛みの対処のために、こんなに廃人のようになってしまうなら、飲まない方がいい、と思いました。
母には、
「痛みがどーしても我慢できない時だけ飲むように。
そして、飲んだら、すぐにベッドで寝るように。
間違っても、車の運転なんかしないように。
できれば、もう、薬は飲まないでほしい。」
と話しました。
今日は服用しなかったようです。
いつもの母みたいでした。
薬、って怖い。