旦那ちゃんが病室に帰って来た。
病室でも、いろいろ処置があるらしく、入らせてくれなかった。
ようやく入室OKになり、いざ、病室へ。
二人部屋の窓際のベッドだった。
ベッドの上の旦那ちゃんは、酸素マスク、酸素濃度計、首からのドレーン、尿管、点滴、心電図と管だらけだった。
自分の時にも同じ仕様だったけど、見る側になってみると、涙が出てくる。
無事に終わった、ってことの安堵と、ベッドに横たわる『病人になった旦那ちゃん』を見たことの不安。
複雑な気持ちで涙が出てきた。
でも、やっぱり無事に終わったことが嬉しかった。
旦那ちゃんは麻酔から完全に戻ってなくて、朦朧としていた。
ベッド脇に行き、旦那ちゃんの胸に手を置いて
「旦那ちゃん!わかる?」
って声をかけた。
すると、
「いてーな!!!」
ってすごいデカイ声で怒鳴られた!( ̄▽ ̄;)
すごい元気じゃん。
びっくりした( ̄▽ ̄;)
でも、すぐにまた旦那ちゃんが寝た。
その様子を見ていた義母と、義姉は
「大丈夫そうだから、帰るね。あとはよろしく。」
と、早々に帰って行った。
と、しばらくすると、小さな声がする。
「いたい…。いたい…。」
と。
見ると、頭から血が出ている!
なんだ?この血!
急いでナースコールを押して看護師さんを呼んだ。
看護師とI先生が来てくれた。
「先生、痛いって言ってます。」
「ん?どこが痛いの?」
「…。…首が…。いたい…。」
「んー!首かぁ。そりゃあ、首、切ったしねー。痛み止めを点滴で落としているから、効いているハズだけどなぁ。我慢してねー!」
とのこと。
切ったし、そりゃ痛いよね。
私もまだ脇が痛いし。
でも、頭の血は?
この頭の血は、固定具の釘の跡らしい。
モニター装置と固定具を頭に穴を開けて、固定していたみたい。
それを外したから血が出ている!
問題ない、って( ̄▽ ̄;)
(マジで?ダラ~ってなってるけど…。)
その後も何度もナースコールしちゃった。
また、旦那ちゃんの小さな声がする。
「…。腰…。いたい…。腕…。」
またまた、ナースコールして体位を変えてもらった。
そして、看護師さんと一緒に体位変えをしたのに、看護師さんが戻ってしまうと、また小さな声で、
「もう少し下げてくれ。」
だって。
旦那ちゃんの指示通りに体の向きを下げていくと、結局体位変えする前の状態に戻ってしまった。
けど、旦那ちゃんは満足そうに、
「ん、これでいい!」
と。
体位、変わってないじゃん!( ̄▽ ̄;)
そんなこんなで、面会時間ギリギリまで病室にいた。
もうすぐ面会時間終わり、っていう時間に一番目の義姉がお見舞いにきた。
「お~。どうよ?起きてる?」
「あ~。んー。」
「お!起きてるじゃん。」
と、義姉が来たので、今日1日のことを簡単に説明した。
義姉は、
「大丈夫そうだね。面会時間も終わりだし、帰るね。ちぇいぴぃちゃんは最後までいる?」
「はい、私はギリギリまでいて帰ります。」
「あっそ!じゃあ、おさき!」
仕事帰りにお見舞いに寄ったのね。
その後、すぐに面会時間終了のチャイムが鳴り、
「じゃあまた明日来るね。」
「…。おう。…。ありがとう。」
と、私も病室を後にした。
うちに帰ってチビとニイニとサポートに来てくれた両親に報告した。
四人とも
『よかった!』
と、喜んでいた。
明日には、旦那ちゃんの意識もはっきりしているだろうな。
手術中待っていた義母、二番目の義姉、仕事帰りにやってきた一番目の義姉、おりこうさんで待っていたチビとニイニ、その二人を面倒見ていてくれた両親、私、先生、手術して下さった方々、そして旦那ちゃん、お疲れ様でした(⌒‐⌒)
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