無政府主義(アナキズム)とは(48)(実践編)(第十三回) | 本物の左翼

無政府主義(アナキズム)とは(48)(実践編)(第十三回)

さらに、次のことが言える。


言うまでもなく、公共サービスシステムが、それを望まない人々に押し付けられることはない。このシステムは、コミューンのメンバーのために、コミューンのメンバーによって組織される。従って、地元コミューンやシンジケートの一部ではない人々は、コミューンの資源を利用するために代価を支払わねばならない。だが、アナキズム社会が、資本主義社会のような野蛮なものになる見込みは低い。病気で支払い能力のない患者を拒否したり、代金を支払うだけの充分なお金を持っていないという理由で救急患者を追い払ったりするようなことはないであろう。他の労働者がシンジケートやコミューンに参加する必要はないのと同じように、医師や教師などがコミューンシステムの外で、個人的な職人として、もしくは、協同組合の一部として自分の仕事を実践することはできる。だが、無料の医療サービスを利用できることを考えれば、そのようにして富を成すなど疑わしい。医療や教育などは、人に最初にその職業に従事したいと思わせたこと--他者を助け、人々の生活にプラスの影響を及ぼしたいという願望--に立ち戻るのである。

要約しよう

1.このシステムは、コミューンのメンバーのために、コミューンのメンバーによって組織される。
2.アナキズム社会が、資本主義社会のような野蛮なものになる見込みは低い。
3.、医師や教師などがコミューンシステムの外で、個人的な職人として、もしくは、協同組合の一部として自分の仕事を実践することはできる。
4.医療や教育などは、人に最初にその職業に従事したいと思わせたこと--他者を助け、人々の生活にプラスの影響を及ぼしたいという願望--に立ち戻るのである。


次回に続く



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