こんにちは。ハーブとスパイスのスペシャリスト 長谷部辰彦です。
先日、NHKの特番でオンエアされた「アイスマン」、1991年9月19日アルプスにあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷で見つかった約5300万の男性ミイラです。
アルプスの登山ルートから外れた場所を歩いていたサイモン夫妻が溶けた雪の下からミイラ化した遺体を発見しました。
発見当初、その遺体は遭難者として処理されていたが、遺体周辺の物品の見慣れない物ものに疑問を持ち司法解剖したところ、ヨーロッパの青銅器時代前期のものであると判明したようです。
2012年初めて実地された解凍調査の結果、様々なことが解明され、年齢47歳、血液型はO型、身長160cm、体重50kgの筋肉質の体型をし、腰痛もちのためにツボ治療をしていたり、高度な銅の精錬技術をもっていたことなどが分り、大変貴重なものとなりました。
私が大変興味を示したものは、胃から発見された食べ物でした。それは200gもあり、野生のヤギなどの動物の脂身や小麦の加工品(パン)そしてハーブでした。
私がハーブと出会い、現代社会の食生活にハーブやスパイスを用いて味の変化や消化促進のために多用することを勧められたのは1990年ごろのことです。
1990年10月に料理留学としてアメリカ、ボストン郊外の小さな町ランカスターのマハリシ・アーユルヴェーダ・ヘルスセンターに滞在していた時にインド人医師に出来るだけ多くのハーブやスパイスを摂取することは重要です。と言われました。
西洋のハーブにおいても和食と相性の良いハーブもあり、私の食生活においてはハーブやスパイスは切ってもきれないようになりました。味や調理法によっても食材を引き立てる名わき役をしています。
鉄分はほうれん草の20倍、ビタミンCはトマトの10倍あり、食用のはなとしても大変美味しいものです。
5300年前から食生活にハーブを取り入れていた「アイスマン」はかなり食通だったのかもしれないてせすね。