こんばんは(*^^*)
ベンゾ服用中に摂ってはいけない、控えた方がいいと言われているものがたくさんあると思いますので、それをまとめておこうと思います
これから書き出すものは私自身で体感したものや他の方の経験談やブログなどの情報で集めたものですので、全てが全員に当てはまるということではないですので情報の取捨選択をお願いしますm(__)m
1.キノロン系の抗生物質
何らかの理由で抗生物質は、時に離脱症状を悪化させることがあるようです。しかしながら、抗菌剤の一種であるキノロン剤は、実際にベンゾジアゼピンをGABA受容体の結合部位から外します。これらはベンゾジアゼピンを使用中あるいは減薬中の人に、激しい離脱を引き起こす可能性があります。ベンゾジアゼピン離脱中に抗生物質を摂取する必要があるかもしれませんが、可能ならキノロン剤は避けるべきです(少なくとも6種の異なるキノロン剤があります。疑問がある時は主治医に問い合わせてください)。
引用~アシュトンマニュアル~
これはもう今では有名ですね、実際に飲んで具合悪くなったという方もいらっしゃいます
キノロン系は飲み薬だけでなく眼や耳用でも使われているので注意してください。
そもそも抗生物質は細菌を殺す薬なので、風邪などのウィルス性のものには効きません。抗生物質は体内の良い菌も殺してしまうので、本当に必要な時以外の使用は控えた方が良いと思います。
追記
抗生物質についてはキノロン系以外の薬なら飲んでも大丈夫か、とよく質問をされます。
私は術後セフェム系の抗生物質を飲みましたが特に体調が悪化したりすることはなかったです。
でもだからと言って他の人も大丈夫とは言い切れません。
抗生物質自体、体の良い菌も悪い菌も殺してしまう強い薬なのでベンゾとの飲み合わせとか関係なく体調を崩す可能性もあります。
薬はどんなものもリスクがあります。でもあまり気にし過ぎるのも逆に良くないです。
抗生物質を飲む必要がある時は腹をくくって薬の力を信じて飲んだ方が良いです。
またオリーブの葉やプロポリスは天然の抗生物質です。そちらをうまく利用していくのも良いかもしれません。
2.シトクロムP450 3A4(CYP3A4)阻害作用のあるもの
ベンゾは小腸と肝臓内にあるCYP3A4という酵素で代謝され、その結果服用した量の約20%が循環血中に入ります。
下記にあるものたちは3A4の作用を阻害します。つまりベンゾの血中濃度を上げるので薬の効果が強まります。薬の効果が強まるということは副作用も強く出る恐れがあるということです。
フラノクマリン類の含まれた柑橘類
グレープフルーツはご存知の方多いと思いますが、それ以外にもザボン、スウィーティー、ダイダイ、ハッサク等多く含まれているもの結構あります。意外だったのがレモンの皮、レモンの果肉は大丈夫なのですが皮にはフラノクマリン類の成分が多く含まれているのでジャムなどにも注意してください。
フラノクマリン類が含まれている柑橘類についは下記リンクの中の表を参照してください。
桂皮・牡丹皮(漢方薬なども注意)
桂皮(シナモン)・牡丹皮が入った漢方は結構あります。ずっと服用されてる方は無理に止める必要はないですが、これから新たに飲もうと思ってる方は注意が必要です。
一部のマイクロライド系の抗生物質
私はこのマイクロライド系の抗生物質、クラリスロマイシンでベンゾパニックを起こしました。
詳しくはこちら→クラリスロマイシン&-60%到達~151cc減薬
薬による阻害作用は食物よりも圧倒的に強いです。減薬中の方は服用には特に注意が必要だと思われます。
その他
プロテアーゼ阻害剤、一部の抗真菌薬、サプリのバレリアン、フィルターされていないコーヒーなど
詳しい阻害物質についてはこちらを参照してください
3.非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)にも弱いGABA拮抗の性質があり、動物実験でベンゾジアゼピンをその結合部位から外すことが示されている。
NSAIDsがキノロン剤と併用された場合、GABA拮抗作用、GABA毒性、発作や他の重篤な副作用を著しく増加させることになる。これからニューキノロン系の抗生物質と一緒に使うと作用を増強させます
引用~Wikipediaベンゾジアゼピン離脱症候群~
NSAIDsの代表的なものではロキソニンがあります。
私は帯状疱疹の時に離脱症状が著しく悪化しました。今思えばロキソニンが原因だったのではないかと思います。また、風邪の時によく処方されるPL配合顆粒にもNSAIDsのサリチルアミドが入っています。
NSAIDsは特にニューキノロン系の抗生物質との相性が最悪です。この薬も減薬中はできれば使用したくない薬です。
4.アルコール、オピオイドその他の中枢神経抑制剤
アルコール・オピオイド、その他の中枢神経抑制剤はベンゾと作用機序が一緒です。なのでベンゾと一緒にアルコールやオピオイドまたはその他の中枢神経抑制剤を摂取すると作用が増強されます、場合によっては死に至ることもあります。
インフルエンザの治療薬であるタミフルも中枢神経抑制剤と同じ働きをします。
また摂り過ぎると交叉耐性によりベンゾにも耐性がつき今まで飲んでいた量では効かなくなることがあります。
5.カフェイン
カフェインは脳を興奮させる作用があるので鎮静化させる作用のベンゾの効果を弱めます。また、減薬中はただでさえ交感神経が優位で不眠になる状態が多いのでできれば控えた方がいいと思われます
ただこれは体質にもよりますし、カフェインを摂っても影響がない人もいます。ワイパックスさんのブログでカフェインはGABA受容体の再生を促すという記事がありました(カフェイン)。
もし飲んでも特に変わりがない人は午前中とか時間を決めておけば飲んでも大丈夫ではないでしょうか。
ただ女性は男性よりカフェインの分解に時間がかかるし、排卵期から生理までの期間はカフェインの代謝スピードが落ちるのでやはりなるべく控えた方がいいと思います。
6.プリンペラン、ナウゼリン(制吐剤)
フォロワーさんにプリンペラン、ナウゼリンでアカシジアが発現した方がいます。
藤川先生の著書「うつ・パニックは鉄不足が原因だった」の患者さんもプリンペランでアカシジアが発現、鉄タンパク質の補給により落ち着いたという内容が書かれていました。
アカシジアはドーパミンD2受容体拮抗作用を持っている抗精神病薬による副作用として出現することがあります。
私はジプレキサ(抗精神薬)でアカシジアが出ました。プリンペランもナウゼリンも同じくドパミンD2受容体に作用する薬です。強さ的にはプリンペランの方が強いですがどちらもアカシジアが出る可能性はあります。
離脱症状にアカシジアがある方は服用により悪化する可能性があるので注意してください。
それ以外でアカシジアが発現する可能性のあるものについては下記参照
7.ボトックス注射
減薬中にボトックス注射を受ける美意識の高い方がいるのかはわかりませんが念のため
ベンゾを服用中にボトックス注射を受けると副作用が強く出やすいみたいなので注意してください。
今のところ以上ですが、今後も新しい情報があったら追加していこうと思います
上記のものはベンゾ服用中だけでなく断薬後も注意が必要だと思われます。全てに言えることは、減薬中、断薬後1年は薬(得に脳に作用するもの)は一切飲まない方がいいということですね
そのためには免疫力を上げてできるだけ薬のいらない体にすることが大切だと思います