家族忍者隊 ‼ いん*どあーず

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いん*どあーずが身の回りのモノに 適当な感想を述べるブログ。頼りない人達ですがよろしくお願いします。

はじめまして! ご訪問 ありがとうございます!
ボチボチゆるくやっていきたいと思います。気楽に お付き合いください♪
(ブログ開始:2015年5月17日)
Amebaでブログを始めよう!

 

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ブラック》この監督は

               時間経過の見せ方が上手いなぁ

 

    (ここで しばらく

        『メメント』『インセプション』の話題に)


 

黄緑》戦争を淡々と描いているのが良いよね

 

ブラック》主人公が ヒーローじゃないのも

                良いよね


 

イエロー》空軍の人、カッコイイ!

 

黄緑》  海軍の上官もカッコイイ!

 

むらさき》  ジョージ…💧

 


 

ブラック》それにしても、

                 スタッフロールに書かれた

                 CGスタッフの人数の少なさ

 

イエロー》ほとんどCG使っていないんだよね

 

むらさき》  音からしてリアル感が半端無かった

 

黄緑  パンフレットにどれだけ撮影が

             辛かったか書いてある…💧

 


 

ブラック》しかし、こんな込み入った映画をよく

                脚本無しで撮ろうとしたなぁ

 

黄緑》噂では 予告編でセリフの半分が

         使われてるって聞いたよ

 

ブラック》  セリフが少ないとはいえ

                    さすがに それは大げさなのでは?


 

     (ここで一同ウェブで予告編を鑑賞)


 

ブラック》おぉ、そうくるか!

 

イエロー》映画を観てから予告編を観ると

                燃えるわ!

 

むらさき》確かに!

 

》萌えるわ!


 

 

全員》いやぁ、本当に 面白い映画だった!!!


 

 

結論→ 『ダンケルク』を観ると 誰もが

                戦闘機・スピットファイヤーが

                   好きになる 爆弾

 

                 by   いん✳︎どあーず

 

 

 

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黄緑 ワンダーウーマン良かったー!

           あれは ハッピーエンドではないよね〜

 

イエロー》私はあの終わり方 好きだなぁ。

                 感想は 面白すぎて言葉に出来ません♫

 

むらさき》私はハッピーエンドだと思うよ!良かった!

                 DCシリーズの映画の中で ピカイチ!

 

ブラック》スーパーマン V バットマンで

                 煮え切らないヒーロー二人に

                 喝を入れてた姉サンが

                 今度は映画そのものでDCシリーズに

                 喝を入れてくれたっス!押忍!

 

 

結論『ワンダーウーマン』は素晴らしい!!目

 

              by いん✳︎どあーず

 

 

 

 

2004年公開のジョニー・デップ主演映画『ネバーランド』
 
ネバーランドというのはもちろんあれです不朽の名作『ピーターパン』のネバーランドです。これはその作者ジェームス・マシュー・バリがいかにして『ピーターパン』を生み出したかっていう実話に基づく物語。
 
今回はその舞台版、ブロードウェイミュージカル『ファインディング・ネバーランド』行って来ました。
 
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ピーターパンっていうと永遠に少年のままっていうそのキャラクターにならって、大人になりたくない、現実と向き合いたくない、そんなダメ人間がピーターパン症候群なんて呼ばれたりして、まあそういう意味で実はちとネガティブなイメージもあるんですよね。
 
ところがそのモデルになったのは父親と死別したショックで現実に絶望し「少年の心」なんてさっさと捨てて大人になりたがっている少年ピーター君だったという意外な事実。
 
バリは次回作の執筆に煮詰まって現実逃避に訪れた公園でそんな傷心のピーター君とその家族に出会うわけですが、実はバリも少年時代に最愛の兄を亡くし、でもその絶望を「少年の心」を信じることでもって乗り越えてきた経験があるんですね。
 
でも今「少年の心」は胸の奥底に封じ込めて現実と折り合いつけながら日々の生活と生活のための戯曲執筆に追われてる。それが皮肉なことに、似たような絶望を「少年の心」を捨てることで乗り越えようとするピーター君と出会うことであらためて奥底に封じ込めたそれの大事さに気づくんですよね。
 
でバリはピーター君の家族と交流しながら自分のそしてピーター君の「少年の心」を解放していき。それが『ピーターパン』創造の原動力になっていく。
 
「少年の心」ってなんなのっていうとまあそれはずばり想像力ってやつなんだけど、一体それがなんの役に立つの?結局現実逃避でしょ?ピーターパン症候群でしょ?的なつっこみがピーターパンのモデルのピーター君から発せられる。というちょっとメタな構図にクラクラするけど。この物語ではちゃんとその問いに答えを出してみせる。
 
想像力は現実から逃げるためじゃなく絶望的な現実となんとか上手くつきあっていくためにこそ必要なんだよ。絶望という名の高い塔から突き落とされても想像力を信じれば現実という地面に激突する前に空を飛ぶことだってできるんだよ、と。
 
こんな風に描くとお堅い劇のように思われるかもしれないけど、全然そんなことは無くて一歩間違えたら湿っぽく重苦しい話になりそうなところを、それこそ劇中で自虐ギャグになっている「ミュージカルコメディという最低の芸術」に昇華していて全く身構える必要なく劇中はひたすら楽しく観られるのも凄い。
 
さらにクライマックスではテーマである想像力のパワーが現実の絶望を希望に転換する瞬間をなんと舞台上に具現化して見せてくれるんですよ。
 
ここはちょっと目の前で起こっていることが現実なのか信じられなくなるくらいファンタジックで美しい名シーンなのでライブで体験するの必須!お勧めです!
ってもう日本公演終わっちゃったかな。仕方が無いので映画版を観よう!
 
by ブラック
 

ジョニー・デップ主演映画を題材にした

ブロードウェイミュージカル

「ファインディング ネバーランド」

 

ゴージャス感がやばかった。

犬が可愛かった。

子役の演技力がすごかった。

空中を舞うキラキラにびっくりした。

 

観劇直後で語彙力喪失。

 

by 黄緑

 

 

 

 

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映画と言えば 映画音楽。

 
映画を観に行くと 
CDが欲しくなります。
 
買ったCDは 全部好き!
 
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その中でもおすすめなのは「君の名は」です。
RADWIMPSの「夢灯籠」「前前前世」「スパークル」「なんでもないや」はもちろん、
22曲の劇中BGMが挿入されています。
 
BGMが特におすすめポイントで、
これがもうほんっとうに癒されるんですよ…!
 
私は天気の中でも晴れ☀️が1番好きなんですが、
このCDは晴れにぴっったりなので、
晴れの日はいつも登校時に聴いています。
 
このサウンドトラックを聴きながらだと、
青空はより蒼く、緑はより鮮やかに見えて、
すごく気持ちいいんです。
 
最初の「三葉の通学」「糸守高校」「はじめての、東京」では、
弦楽器、アコースティックギター、フルート、ピアノが主なメロディを奏でています。
 
弾むようなバイオリンのメロディや、アコギの爽やかな音、フルートのなめらかなソロ。
かわいらしいピアノ、その後ろではねるバイオリンとフルート。
 
とにかく最高なんです。
 
 
by イエロー
 
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君の名は。(通常盤) 君の名は。(通常盤)
2,916円
Amazon

 


 

ブログをお留守にしている間も 

せっせと映画を観ていた 家族忍者の面々。
 
観に行った映画のパンフレットです。
↓↓↓
 
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1番最近観た映画は パイレーツ オブ カリビアン。
スクリーンXで鑑賞しました!
 
スクリーンXは 奥行き感が たまりませんね。
平衡感覚を失うので 
予告の時点で 酔いそうになりました。
乗り物酔いをする人は 要注意。


パイレーツ オブ カリビアン、面白かったです。
一文でまとめると「バルボッサ かっこええー!」
という映画でした。
 
 
by むらさき
 
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こんにちは! 

 
久しく書き込んでいなかった こちらのブログですが、
ゆるゆると 続けていきたいと思います。
 
そこで 改めて メンバー紹介↓↓↓
 
   ✴︎ ブラック… 主将
       ほぼ社畜⁇ 超絶ブラックな勤務体制
       たまの休みは映画鑑賞に費やす
 
   ✴︎ むらさき… 用務員
       TVリモコンが使えない!興味もない!
       機械音痴!仕事はパソコン使用の謎
 
   ✴︎ 黄緑… 幽霊部員
       脱オタの筈が ジャニオタに!
       2次元が3次元に見事に昇華された例
 
   ✴︎ イエロー …新人
       ニコ厨の筈が!ブラック部活に邁進!
       たまの休みは映画鑑賞に費やす
 
 
 
以上のメンバーで おおくりいたします。
どうぞ よろしくお願いします。
 
by むらさき
 
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『ブリッジ・オブ・スパイ』

世の中には「舐めてた相手が殺人マシーンだったと」という映画ジャンルがあるらしい。代表作としては1982年の『ランボー』であろうか、最近では『イコライザー』という映画がそのジャンルでの新たな傑作と呼ばれているらしい。その点で言うと『ブリッジ・オブ・スパイ』はさしずめ『舐めてた相手が不屈の男だった』ジャンルの新たな傑作といったところだろうか。

保険分野を専門にする弁護士ドノバンはその腕を買われFBIに逮捕されたソ連のスパイ、アベルの弁護を依頼される。スパイ弁護の経験もなく躊躇するドノバンに上司は言う「たとえスパイであってもちゃんと裁判を受けることができる。それでこそソ連に対して我が国の正当性を主張できるとは思わんかね」かくして弁護を引き受けることになったドノバンだがその日から凄まじい逆風にさらされることになる。家族からは何故弁護を引き受けたのかと責められ、通勤電車の中では周りの乗客の憎悪の眼差しに包囲される。そして担当判事にすら「こんな裁判、真剣にやる必要はない。結論はもう決まっている」と突き放される。

そうドノバンは決して単純に腕を買われて弁護を依頼されたわけではなかった。ドノバンは最初の登場シーンで交通事故の保険金交渉(?)をしている。事故の被害者側の代理人が「加害者は五人を轢いたので人身事故五件分の保険金が降りるべき」と主張するのに対し保険会社の代理人であるドノバンは「被害者が五人でも事故は一件とカウントするのが規則であり、支払われる保険金も一件分だ」と言ってゆずらない。つまり人情に流されず冷徹に依頼者の利益を優先するビジネスライクな弁護姿勢こそが政府に買われてドノバンはこの裁判の弁護士に選ばれたのだ。こいつなら情にほだされて下手に正義だのスパイの人権だのというややこしいことをいい出さないに違いない。いつもの保険関連訴訟のようにスマートに依頼人(=政府)の意向通りに裁判を進めてくれるだろう、と。

しかしそんな政府の目論見は見当違いだった。正義がどうのというような面倒なことを言い出さないどころかドノバンが保険会社に有利にことを進めようとするのは弁護の基本である「依頼者の利益を最大限守る」ためであり、彼が規則を振りかざすのは決して単に裁判に勝つためではなく。大いなる理想に基づいて作られた"規則"を守ることこそ正義の実現のための一歩だと確信しているからなのだ。そしてこのスパイ裁判に於いて弁護士としての依頼者は形式上、政府ではなくソ連のスパイであるアベルであるし、自由、平等と人権を守るという理想に基づいて作られた憲法の遵守はドノバンにとっては絶対なのだ。

しかしアメリカの理想を守るために戦うドノバンに立ちはだかる敵は皮肉にもアメリカそのものだ。ソ連のスパイに人権などないと叫びその弁護人も敵とみなす。あげくに弁護人の家を銃撃する。その現場検証に来た警官まで「自業自得だスパイの弁護なんかやるからだ」と迫る。何故そうなるのか。彼らはソ連の脅威に怯えているのだ。自由も平等も人権もない得体のしれない共産主義国家であるソ連。やつらはいつ攻めてくるかわからない。だから子供のうちからソ連の脅威を刷り込み、国旗に忠誠を誓わせ、捕まえたスパイは形だけの裁判で死刑宣告。ってちょっと待て何かおかしくないか?それってもう自分達が恐れてやまないソ連とどこが違うのかわからない事になってないか?というか自分達が恐れるソ連って実は鏡に映った自分自身じゃないのか?

そんな問いかけを象徴するようにこの映画では冒頭でアベルが鏡を見ながら自画像を描くシーンをはじめ、鏡を印象的に使ったシーンが何度も繰り返し現れる。

そしてクライマックス、この映画で最大の"鏡"が出現する。場所はタイトルにもなっている橋の上だ。スパイの交換に来たドノバンが西側から相手陣営を双眼鏡で見て言う「気をつけろ相手は狙撃手を用意しているぞ」それに対しFBI捜査官のホフマンはこともなげに「そりゃそうだろこちらも狙撃手を用意してるからな」と返す。そう橋の上でアメリカとソ連はお互いの鏡像と対峙することになったのだ。しかしそんな極限状況のなかでドノバンだけはあくまで鏡像であることに抵抗する、ソ連側に囚われたパイロットだけじゃなく東ドイツ側に拘束されている大学生も同時に解放されるまで"待つ"という行為によって。

そんなドノバンの抵抗はついに橋の上の"鏡"を壊す。東ドイツが大学生を解放したことで同時に交換されたパイロットは抱擁で迎えられ、対するアベルは"車の後部座席"に乗せられて東側の夜の闇に消えていく。これで良かったのか、ドノバンは誰もいなくなった橋の上の"こちら側"に立ち続ける。あたかも最後まで鏡像であることに抗うように。

"敵"を恐れるあまり自分自身が敵そのものになってしまってはいないか。自分が敵だと思ってるのは実は鏡に映った自分自身じゃないのか?そんな問いかけは現代アメリカだけではなく今の日本にも痛烈に響くものだと思う。

最後に、唯一残念なのがドノバンの助手の存在があまりにも希薄だったところ。東ドイツに拘束される大学生にドノバンが思い入れをもつきっかけになる重要な役どころなのだからもうちょっと出番があってもよかった。ドノバンが個人的感情を優先させているかのように誤解されるのを避けるためかもしれないが…多分撮るだけとってカットされた助手君のシーンがブルーレイでは特典映像に入るとみた。

byブラック



↓「舐めてた男が不屈の男だった」ジャンルの大名作

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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

旧三部作ファンへのサービスが凄い!最高、過剰!胸焼けする。とかなんとか色々な意見が飛び交う本作ですが、自分もまあ鑑賞直後は頭の中ぐっちゃぐっちゃでよくわからなくなってました。「JJ!俺たちオールドファンへの心遣いありがとう!でもでも…」と。で数日たってようやく整理がついてきました。
結論としてはまあ当たり前すぎてなんだけどヒロインのレイ、そして敵役のカイロ・レンこそがこの映画の象徴でありJJ・エイブラムスでありファンである我々なのですよ。それはもう当たり前すぎるので誰も語っていないのかもしれないのですが個人的な備忘録としてここに記したい。

今回のヒロイン、レイとは何者なのか。まずは旧三部作の主人公ルークとパラレルな存在、という要素が挙げられます。辺境の砂漠の惑星に住みルークは農作業、レイはゴミ拾いという超絶地味な仕事をして生活していながら外の世界への渇望を抱えている。しかしここで両者の決定的な違いはルークが"なにもないこの場所から希望にあふれた外の世界へ出て行きたがっている"のに対しレイは"今はなにもないこの場所でかつてあった幸福が再び訪れるのを待っている"という点。この違いはまさにSWを取り巻く状況そのもののメタファーなんじゃないでしょうか。
SW一作目が製作された頃、映画界はアメリカンニューシネマに代表される内省的な作品にあふれSFはSFで子供だましのB級映画だと思われていました。まさにSW的なものがなにもない砂漠だったわけです。そこからルーカスは"子供だましのSF"という周りからはガラクタとしか思われていなかった題材を使い新しい時代の娯楽を作り出しそして大成功したのです。そうルークがミレニアムファルコンという"ガラクタ"で宇宙に旅立ち英雄になったように。
ひるがえって今回のSW製作時の状況はどうでしょう。SWによって映画界は変わりました。SWによって再生された娯楽映画が栄えSF映画を子供だましと呼ぶような風潮も影を潜めました。SWファンたちは熱心に作品世界の細部を読み解き掘り下げその世界をどんどん広げてしかしファンたちによってSW的な世界が広がるなかその中心にあるべきSW本編シリーズは新作が出るたびに(そして旧作がルーカスに修正されるたびに)ファンに「こんなのは私の望んだSWじゃない」と批判され続けた。そうSW本編シリーズにかつての輝きはなくなりファンにとってSWシリーズの中心は砂漠と化していった。
ガラクタと化したスターデストロイヤーやスノーウォーカーが点々と転がる惑星ジャクーはそんなSWファンの心象風景そのもの、ファンはそんな砂漠で旧作の断片から脳内で深く掘り下げたり裏設定やらなんやらと世界を広げてその場をしのぎながらかつて確かに最大限の幸福な時間をもたらしてくれたあのSWの再来を待ち望んでいた。
その姿はまさに今回のヒロイン、レイが砂漠でかつて旧三部作で活躍したメカからなけなしの使える部品を回収しながらかつての幸福の再来を待っている姿そのもの。壁に傷をつけながら指おり数えて"待つ"彼女、反乱軍のヘルメットをかぶって夢見る彼女、ルークの名を聞けば即座に「あの伝説の?」と返せる。ミレニアムファルコンに乗れば「ケッセル・ランを14パーセクで飛んだ?」とスラスラでてくる彼女、自分にフォースが備わっていると自覚した瞬間に「あ、じゃあ"神話"の中でオビワンがやってたアレ、私にもできるかも!」とストームトルーパーを操ろうとする彼女、どう考えてもSWのオールドファンそのものである。そして彼女はいざ外の世界の冒険に出られてからも「はやく帰らないと」とかつての幸福の再来に執着し前進を拒むのです。オールドファンが「旧3部作(もしくは旧2作)の"あの感動"をもう一度。あれ以外は認められない」と新作を否定するように。でもレイはその執着を断ち切り自ら動くことで"かつての幸福"に近づいていくのですよ。そしてそれは自ら動くことでSWそのものを作るに至ったJJ・エイブラムスの物語でもあると思うのです。

でもってその対極にいるカイロ・レンもまたSWファンとJJ・エイブラムズの化身でもあるのです。いませんか?皆さんの周りには「SW大好きだけど最終的に帝国が負けるのが気に食わない!」ってひと。あれがカイロ・レンです。そしてクライマックスこの作品の最重要シーンでの彼の究極の選択と血の叫び「俺だって悩み苦しんだ。でもこれしかないんだ!」これどう考えてもJJの叫びですよね。「俺だって(脚本を考える上でこれやっちゃって良いのか悩み苦しんだ。でも(真に新しいSWの幕を上げるには)これしかないんだ!」と。

で結局なにが言いたいかと言うとレイやカイロ・レンに託されたファンへ"メッセージ"こそが本作の本質でありファンへの"サービス"というのは実はこのメッセージに食い付かせるための撒き餌に過ぎないということ。本作はオールドファンに課せられた新たなる冒険のための通過儀礼であってEP8こそが真に新しいSWの始まりであるに違いないということ、EP8が無茶苦茶楽しみであるということ、でもハードルはあげすぎないほうがよいこと。なによりも自分自身の手で自分にとってのSWを作ることこそが大事だということなんですよ。

byブラック


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~前回までのあらすじ~
「シリーズ過去作を制覇せずして最新作を観るべからず」と…以下略

前作MEGA MAXの大ジャンプのおかげで安定の高高度軌道に乗ったこのシリーズ。だからと言って気を抜く気配はありません。それもそのはず、本作は1作目からの諸々の伏線…というか行き当たりばったりの末あちこちに置き忘れてきた忘れ物を一気に回収しなければならない節目の一作ですからね。
前作で大集合したおなじみメンバーのチーム感の素晴らしさは安心のワイルド・スピード印という感じなので今回のレビューでは置いておくとして、本作で特に良いのがばかばかしくも超ワクワクさせてくれる各種スーパーガジェット達。このガジェットのばかばかしさとリアルさのバランスが絶妙なんですよ。敵の操る秘密兵器フリップ・カーとか追手の車に逆に正面から突っ込んでジャンプさせ転倒させるというナイスアイデアにも程がある代物。これがまた実際にやっても機能するというから凄い。そして中盤のクライマックスには戦車も登場したりして、いや分かってるなあジャスティン・リン!
何が分かっているかというと今回のお話はドミニク一味VS偽ドミニク一味という構造がメインにあるんですけどこれが「ルパン三世 (TV第2シリーズ)」の最終回「さらば愛しきルパン」のルパン三世一味VS偽ルパン三世一味という構造を思い出させるんですよねえ。しかもこの最終回には戦車が車を踏み潰していく有名なシーンがあるという、なにこのシンクロニシティ!さらにいえば本作EURO MISSONはワイルド・スピードシリーズ第二シーズンの最終回的な立ち位置でもあるんですねえ。
というわけで多分制作陣は全くこれっぽっちもルパン三世を意識してはいないと思いますが前作MEGA MAXのレビューにも書いた通り本作もハリウッド版筋肉ましましルパン三世実写版だと思ってみると多分本物のルパン三世実写版を観るよりルパン三世マインドを感じることができる。多分できると思う。できるんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておけ…というわけでおススメです。
最後に付け加えておくと本作は格闘アクションが大幅にフィーチャーされていてこの要素だけで格闘アクション映画を名乗ってもよいくらいのクオリティ。これは次作へも引き継がれていくんだけどなんと次作SKY MISSONには『マッハ!!!!!!!!』のトニー・ジャーも参戦するというから楽しみです。

byブラック



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