「篠崎志佳子さん」平泉の喉に引っかかったような声を必死に出した。
「はい。」と同級生とは思えない落ち着いた声が聞こえてきた。
篠崎は出席番号8番の桜百音と違って、お手本のような服装で、歩く姿も背筋から指先、つま先までピンと伸び、一歩一歩に品を感じる。おそらく小さい頃からバレエを習っていたに違いない。確かこの高校には、珍しいことにバレエ部があったはずだ。
「はじめまして、篠崎志佳子と言います。私は、この高校で、生徒会長になることを目標としています。」
うぉ!太陽は絶句した。
意識が高い高ーい。赤ちゃんをあやせるぐらい高い。
「その目標達成のために、このクラスで学級委員長を務めようと思いっています。」
うぉぉ!太陽は絶句した。
前もって言うことによって、まだ見ぬライバル達に宣戦布告する。すると、その面食らったライバル達の中には戦い避けるものも出てくる。つまり諦めさせると言うことだ。計算高い女だ。
「みなさん、ご協力よろしくお願いします。」
すごい、負けのフラグかビンビンだ。学級委員長なんて人気投票だ。みんなを引っ張るにはみんなと仲良くならなければ、耳を傾けてくれないだろう…
ここまで考えて太陽はふと思った。
人気者になるんだったら俺も生徒会長狙えばいいじゃない!なんだ俺、ライバルじゃん。宣戦布告されてんじゃん。
太陽は勝てるのか、、、