父は、「ちーさたは隣町にあるA中学を受験する」と言い出した。受験て何?というくらい何も知らない私は、頭の中が???だらけだった。が、言い出したら聞かない父。母が止めても無駄。当然私の意見など聞き入れてくれるはずもなく、あっという間に塾通いが始まった。

とりあえず通い始めたが、勉強は自分がしたいことではなかったため、授業も上の空で出された宿題もやらない。テキストだけが溜まっていった。だんだんと通うのが嫌になり遅刻の常習犯になっていった。休みたかったが、父か母が迎えに来ることになっていたため休むことはしなかった。塾の模試はどんどん低下していった。でもそんなの全然気にならない。クラスのビリ争いでも全く構わなかった。


しばらくして、バレエの教室に新しい先生が来ることになった。オーナー先生のご友人とのことだ。クラスの子たちとワクワクしながらその日を迎えた。
その先生は、オーナー先生と同じくらいの歳で(その当時多分45〜50歳?)、小柄で目のパッチリした綺麗な先生だった。が!親以外でこんなに怖くて厳しい人に会ったことない!と思ったほどめちゃくちゃ厳しい先生だった。バンバン平手打ちが飛んでくるし、ちょっと間違えるとすぐに怒られる。背中や脚に先生の手形を背負って帰宅することなんてザラだった。それでもどんどん踊れるようになっていく自分が嬉しくてまたらなかった。痛くて苦しい時は、「今私はまた一つ上達しようとしてるんだ!」と思うようになった。こうして私はMになっていったんだと思う。